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真菌関連アレルギー性気道疾患における獲得免疫誘導の仕組みの解明と制御法の開発

Research Project

Project/Area Number 23K07650
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

古橋 一樹  浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任講師 (70759935)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前川 真人  浜松医科大学, 医学部, 特命研究教授 (20190291)
須田 隆文  浜松医科大学, 医学部, 教授 (30291397)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywords肺樹状細胞 / アレルギー性気道疾患 / 真菌 / アレルゲン / 獲得免疫 / アレルゲン・コンポーネント
Outline of Research at the Start

近年、宿主や環境の変化により真菌感作及び真菌アレルギーが増加し、喘息を代表とするアレルギー性気道疾患の難治化・重症化が問題となっている。しかし、気道に侵入した真菌に対し、どのような機序で、そしてどのようなタイプの獲得免疫が誘導されるのかについて詳細はわかっていない。本研究では、肺の樹状細胞サブセットと、さらに真菌側のアレルゲン・コンポーネントなどの因子にも着目し、気道への真菌侵入に対する獲得免疫誘導の仕組みを解明し、その制御を行うことによって、真菌関連アレルギー性気道疾患の難治化・重症化を抑える治療法の開発に向けての基盤となる知見を創出することを目的とする。

Outline of Annual Research Achievements

我々は、獲得免疫誘導の主役の肺樹状細胞 (LDC) に着目して研究し、肺には様々な機能的に異なるLDCサブセットが存在することを報告してきた。また、真菌の糖鎖を認識するC型レクチン受容体の一つであるCLEC10Aを発現するconventional type2 DC (cDC2) のLDCサブセットを見出し、このLDCサブセットが抗原貪食及び提示能に優れることを証明した。近年、宿主や環境の変化により真菌感作や真菌アレルギーが増加し、喘息を代表とするアレルギー性気道疾患の難治化・重症化が問題となっている。しかし、気道に侵入した真菌に対し、どのような機序でどのようなタイプの獲得免疫が誘導されるか、詳細はわかっていない。
本研究では、上記CLEC10A陽性cDC2も含め、真菌に対する肺における獲得免疫誘導に関わるLDCサブセットと真菌アレルゲン・コンポーネントを明らかにし、経気道的な真菌感作の仕組みを解明し、その制御法を探索することを目指す。
令和5年度は、Aspergillus fumigatus 粗抗原抽出液を用いた真菌感作モデルマウスを作製し、その肺から各LDCサブセットを高純度で分離し、真菌感作による数的な変化や機能的な変化(抗原貪食能、サイトカイン産生能、表面抗原発現)を細胞培養アッセイ、FACS、RT-PCR、ELISAを用いて解析した。真菌感作マウスの肺ではcDC2、特にCLEC10A陽性cDC2が未感作マウスと比較し有意に増加し、共刺激分子や抗原貪食能が高いことが判明した。真菌感作肺からの各LDCサブセットと正常マウスの脾臓からのナイーブCD4+ T細胞をアレルゲンやC型レクチン受容体リガンド添加下で共培養し、CD4+ T細胞増殖・分化誘導の抗原提示能を解析している。また他の真菌アレルゲン粗抗原の精製及び抽出液を作成した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画通り、真菌感作モデルマウスの作成と真菌感作肺におけるLDCサブセットの単離・機能解析は順調に進んでおり、真菌アレルゲン粗抗原の精製及び抽出液の作成も可能となり、機能解析を行うための共培養アッセイも確立した。一方、作成した真菌アレルゲン粗抗原や抽出液のアレルゲン・コンポーネントの解析については今後の課題である。

Strategy for Future Research Activity

真菌アレルゲン粗抗原や抽出液のアレルゲン・コンポーネントの解析を行い、真菌アレルゲンやその中に含まれているアレルゲン・コンポーネントが各LDCサブセットに与える影響について細胞培養アッセイ等を用いて検討する予定である。上記検討によって、どのLDCサブセットが真菌感作で重要であるかを明らかにする。さらにcDC2コンディショナルKOマウス、あるいは同定したLDCサブセットの標的分子のKOマウスを作製し、正常マウスを用いた真菌感作モデルマウスから上記にて同定したLDCサブセットを単離後、このKOマウスへ移入して再び真菌感作モデルマウスを作成・解析することで、真菌感作が再び成立するか確認する予定である。また、真菌感作に重要であると同定したアレルゲン・コンポーネントを感作に用いて、同様の実験を行って検証する予定である。最後に、同定したLDCサブセットの標的分子に対する抗体製剤を用いて感作前後に投与して感作肺を摘出し、同様の解析により真菌感作の抑制効果を検証する予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] CLEC10A expression defines functionally distinct subsets of conventional type 2 dendritic cells (cDC2) in the mouse lung2024

    • Author(s)
      Nihashi F, Furuhashi K, Horiguchi R, Kitahara Y, Inoue Y, Yasui H, Karayama M, Suzuki Y, Hozumi H, Enomoto N, Fujisawa T, Nakamura Y, Inui N, Suda T.
    • Journal Title

      Allergology International

      Volume: 73 Issue: 3 Pages: 481-484

    • DOI

      10.1016/j.alit.2024.01.011

    • ISSN
      1323-8930, 1440-1592
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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