Project/Area Number |
23K07677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
東 淳子 (吉岡淳子) 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50557569)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | アンギュリン/ angulin / ポドサイト / Angulin-3/ILDR2 / アンギュリン / ILDR2 |
Outline of Research at the Start |
慢性腎臓病(CKD)の新規治療法の開発のために障害早期のポドサイトの細胞間接着の再構成を分子レベルで解析し、障害に対して保護的因子や増悪因子を明らかにすることが必要である。 本研究では、申請者が最近ポドサイトに発現する細胞接着因子として見出したAngulin-3 に着目する。Angulin-3は障害ポドサイトの足突起の間をつなぎとめていることから、その 役割をAngulin-3ノックアウトマウスを用いて検討する。また障害ポドサイトにおける Angulin-3・スリット膜分子・細胞骨格分子の局在の変化を継時的に観察することにより、早期ポドサイト障害の背景とな っている分子機序の解明につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病(CKD)の新規治療法の開発のために障害早期のポドサイトの細胞間接着の再構成を分子レベルで解析し、障害に対して保護的因子や 増悪因子を明らかにすることが必要である。ポドサイトが障害を受けるとスリット膜が消失し代 わりに密着結合に類似した細胞間接着構造(新生密着結合)が出現し足突起の細胞間接着が 再構成されるが、この現象が障害ポドサイトの病態にいかに関わっているかは分かっていない。 申請者は三細胞間接着分子であるAngulin-3が障害を受けたポドサイトの足突起間に集積し申請密着結合を構成することを発見した。そこでAngulin-3ノックアウトマウスのポドサイト障害モデルを解析することで、Angulin-3と、ひいては申請密着結合のポドサイト障害における役割が明らかになると考え、ノックアウトマウスの障害モデル作成を開始した。 またヒトの腎生検標本を用いて各種の慢性糸球体腎炎でのAngulin-3の局在の変化を観察する中で、原発性微小変化型ネフローゼ症候群の予後とAngulin-3の局在パターンが相関することを発見した。そこで障害時のポドサイトにおけるAngulin-3の局在の変化を記述し、微小変化型ネフローゼ症候群の治療前のAngulin-3の染色像のパターンを画像解析プログラムにてスコア化することで治療開始後の腎炎再発リスクを予測できることを報告する論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ポドサイトが障害を受けた際のAngulin-3の役割を調べるために、Angulin-3ノックアウトマウスでポドサイト障害モデルを作成し解析する計画であった。障害モデル作成に必要なバッククロスの繁殖も順調に進み、障害モデルの解析を開始することができた。 またAngulin-3の局在パターンを数値化することで微小変化型ネフローゼ症候群の再発を予測できることを発見し、論文化することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
Angulin-3ノックアウトマウスのポドサイト障害モデルでは障害の初期・ピーク期・回復期で腎糸球体の形態やポドサイトの微細構造、蛋白尿などを比較しAngulin-3がポドサイト障害の増悪因子であるか、保護因子であるかを突き止める。 またAngulin-3ノックアウトマウスの蛋白尿を陰性対照として尿中Angulin-3を検出するELISA系を作成する。
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