Project/Area Number |
23K07723
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
毎熊 政行 順天堂大学, 医学部, 助教 (50748564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 仁 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (10468572)
鈴木 祐介 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70372935)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | IgA腎症 / 濾胞性ヘルパーT 細胞 / 糖鎖異常IgA / 糖鎖異常IgA1 |
Outline of Research at the Start |
IgA腎症は上気道炎や腸炎、近年ではSARS-CoV2 mRNAワクチン接種を契機に増悪すると報告されていることから、粘膜免疫を中心とした免疫応答異常がその病態に寄与することが示唆されている。一方、IgA腎症発症の鍵となりうる糖鎖異常IgA1(Gd-IgA1)の産生メカニズムについては未だ解明されていない。リンパ組織の胚中心において抗原に応答した「濾胞性ヘルパーT 細胞(Tfh)」がGd-IgA1産生B細胞へのクラススイッチを誘導するとの仮説のもと、IgA腎症自然発症モデルマウスを用い、胚中心B細胞との共培養の系、Tfh枯渇を目的とした抗体投与により、Gd-IgA1産生の機序の解明を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
IgA腎症(IgAN)の発症・進展の鍵となる糖鎖異常IgAの産生機序を解明すべく、濾胞性ヘルパーT 細胞(Tfh)に注目し、IgAN自然発症モデルであるgrouped ddY(gddY)マウスを用いて検証を行っている。gddYマウス、またコントロールとしてBalb/cマウスより脾臓、鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)、腸間膜リンパ節(MLN)を採取し、それぞれのリンパ組織におけるTfhの存在比率についてフローサイトメトリーにて解析した。 その結果、gddYマウス由来のNALT、MLNにおいてTfh(CD3+CD4+CXCR5+PD-1+ICOS+ cell)が有意に増加していることが分かった。 粘膜関連リンパ組織(MALT)が糖鎖異常IgAの重要な産生部位であり、NALTや消化管関連リンパ組織(GALT)がIgA腎症の病態において重要な役割を担っていることが報告されている。 本研究より、NALTあるいはGALTにおいて増加したTfhが糖鎖異常IgA産生に関与する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
IgAN自然発症モデルマウスのNALTやMLNにおいて濾胞性ヘルパーT 細胞が増加していることを示したものの、IgAや糖鎖異常IgA産生への直接的な関与については明らかになっていない。またIgA腎症患者の口蓋扁桃や末梢血における濾胞性ヘルパーT 細胞の役割についても未検証である。
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Strategy for Future Research Activity |
gddYマウスの濾胞性ヘルパーT細胞を枯渇させることで腎炎の程度に変化があるか、またヒト扁桃や末梢血単核細胞における濾胞性ヘルパーT細胞の存在比率についても検証する。
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