Project/Area Number |
23K07743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤原 進 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40645389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 毅 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80778770)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | メラノーマ / エピゲノム / 細胞老化 / ARID2 / SASP |
Outline of Research at the Start |
本研究では(1)エピゲノム(遺伝子修飾)による細胞老化の制御異常が悪性黒色腫の発症・進展に与える影響の解明と(2)その機序を標的とした新規治療戦略の確立に挑戦する。 まず色素細胞におけるエピゲノムによる細胞老化の制御に着目して、色素細胞の恒常性の制御機構とその破綻が引き起こすがん化進展の関係に着目した解析を行う。そして、色素細胞における恒常性の破綻を改善させることを目標とする治療を検討する
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では(1)エピゲノムによる細胞老化の制御異常がメラノーマの発症・進展に与える影響の解明と(2)その機序を標的としたメラノーマの新規治療戦略の確立に挑戦している。 本年度はメラノーマを解析モデルとし、がんで高頻度に変異するクロマチンリモデリングタンパク質SWI/SNF複合体のサブユニットであるAT-rich interactivedomain-containing protein(ARID)による細胞老化のエピゲノム制御異常とがん化進展の関係に着目した解析を行った。 ARID2欠損がメラノーマの進展に与える影響を調べるために、ARID2をknockoutした細胞株を複数使用して解析を行なった。加えて、メラノサイトからメラノーマのがん化に関しては、メラノサイトの細胞老化に着目して、老化メラノサイトで起きるメラノサイトの形態学的変化、SA-β-gal 活性、p16 INK4A 発現、Lamin B1の消失などを調べるとともに、RNA-seqによってSASP関連遺伝子群を含めた細胞老化関連遺伝子発現の解析を行っている。 また、老化メラノサイトでは、紫外線に対する感受性に変化があるのでないかと仮定しており、メラノサイトに紫外線を照射し、老化状態の相違による遺伝子発現の変化を網羅的に解析したいと考えており準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エフォートを当初20% と計画したが、医療業務の増加など当初予期していなかった業務が多数発生し、エフォートが低下することとなったが、当初予定していた研究計画はおおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
予期せぬ陰性の結果は得られておらず、エフォートを維持しつつ、予定通りの計画で研究を推進していく予定である。 具体的には上述した網羅的遺伝子解析によってSASP関連遺伝子群を含めた細胞老化関連遺伝子発現の解析を進めるとともに、DNAに損傷を起こす刺激である紫外線によって、どの程度の線量でメラノサイトにどのような障害が出るのかを、MTT解析(増殖/生存解析)や細胞遊走の系を用いて調べていく予定である。
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