トレース機能を有する人工培養毛iHairを用いたWntシグナルによる発毛制御
Project/Area Number |
23K07749
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
王寺 幸輝 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50343421)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 発毛再生 / 幹細胞 / 毛包 / 移植 / 毛乳頭 / 皮膚再生 / 再生医学 / Wntシグナル / 発毛 / トレース / 細胞培養 |
Outline of Research at the Start |
毛(毛髪)は機械的刺激、紫外線、低温などから体を保護する以外に、老廃物排出、皮脂分泌、皮膚再生など様々な機能を持っている。近年の目覚ましい培養技術により毛様構造の一部を再現することが可能となったが、それを追跡する技術は確立できていない。本研究は、初期胚から成体までのダイナミックな発毛現象を視覚化し、発毛制御により多角的に解析することを目的とした。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、毛の発生を解析するために多能性幹細胞を樹立し、毛包誘導の可視化やプロセスを詳細に解析することで、発毛制御の基盤を確立することを目標とする。 計画初年度(令和5年度)は、発毛イベントを解析可能な遺伝子発現系を樹立するため、上皮分化マーカーとしてKeratinプロモーターと赤色蛍光タンパク質(DsRed)をクローニングしたplasmid(pKD)を構築した。次に、Versican-Tgマウス(versicanプロモーター下でEGFPを発現するマウス)由来毛乳頭細胞(V-DPC)にpKDを遺伝子導入後、発毛イベントの可視化を実現可能とするVK-DPCの樹立に成功した。現在、VK-DPCのクローン株を解析し、初期化に適した細胞株の選定を行っている。 また、初期化細胞を用いた毛包誘導の基礎的検討として、マウスiPS細胞株を用いた誘導条件の検討を行った。既報の方法(Leeら、Cell Rep., 2018)を参考に、iPS細胞から毛包様組織の誘導を実施し、組織レベルでの詳細な解析を行っている。今後は、上記樹立細胞株の初期化により多能性幹細胞株を樹立し、それを用いた毛包細胞・組織への分化誘導とプロセスの可視化を進めることで、毛の発生・制御のメカニズムの解明を行ってゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に基づき、期待した実験成果が得られており、学会発表等での成果報告を行っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(令和6年度)では、VK-DPCの初期化を実施することで、発毛解析ツールの構築と毛包誘導における可視化解析を行う予定である。 具体的には、これまでに得られている成績をもとに、上記細胞株を用いて蛍光観察により分化細胞を連続的に追跡し、発毛のリアルタイム解析により分化プロセスや細胞状態を解析する。さらに、誘導後の毛包組織を組織学的に解析することでネイティブな毛包との比較を行う。また、正常発生した毛包組織との遺伝子発現をNGS解析により網羅的に比較し、発毛における細胞内現象を詳細に解析することで、発毛制御データの構築を目指す予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Local administration of shikonin improved the overall survival in orthotopic murine glioblastoma models with temozolomide resistance2023
Author(s)
Maeoka R, Ouji Y, Nakazawa T, Matsuda R, Morimoto T, Yokoyama S, Yamada S, Nishimura F, Nakagawa I, Park YS, Yoshikawa M, Nakase H.
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Journal Title
Biomed Pharmacother.
Volume: 166
Pages: 115296-115296
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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