Project/Area Number |
23K07782
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中溝 聡 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (30769740)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | サルコイドーシス / 肉芽腫 / マクロファージ / ペントースリン酸回路 / 1細胞RNAシークエンス |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的はペントースリン酸回路に関わる酵素のサルコイドーシスにおける肉芽腫形成機構への関与を解明すること、それがサルコイドーシスの診断、治療に応用できる可能性を明らかにすることである。具体的には①ペントースリン酸回路が肉芽腫形成に関与する機構の解明、②ペントースリン酸回路阻害の肉芽腫の発症・進展に対する影響の解明、③ペントースリン酸回路酵素による、サルコイドーシス診断の検討を行う。本研究はマウスモデルから患者検体まで用いた包括的な研究を計画しており、その結果はサルコイドーシス治療に有用な診断法、新薬創出に向けて大きく貢献することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
サルコイドーシスは、様々な臓器に肉芽腫を形成する原因不明の疾患であり、特異的な治療法は確立されていない。本研究では、サルコイドーシス患者の皮膚検体を1細胞RNAシーケンスで解析し、肉芽腫形成のメカニズムを検討した。皮膚サルコイドーシス肉芽腫ではアンジオテンシン変換酵素とリゾチームを発現するマクロファージが増加していた。これらのマクロファージはペントースリン酸回路(PPP)関連酵素が亢進していた。免疫染色の結果、肺、リンパ節、心臓など、皮膚以外の肉芽腫病変でもPPP関連酵素の発現が上昇していた。ヒト末梢血単核球を用いたin vitro肉芽腫モデルやマウス肉芽腫モデルおいてもPPP関連酵素の阻害により肉芽腫形成が阻害された。本研究により、PPP関連酵素が上昇したマクロファージが肉芽腫を形成すること、PPP関連酵素が肉芽腫性疾患の治療ターゲットとなることが解明された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
すでに論文がAcceptされている。
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Strategy for Future Research Activity |
同定したペントースリン酸回路、FBP1の阻害剤が臨床応用できる可能性を探るために、阻害活性と肉芽腫抑制機能がリンクしているか、生体内での阻害剤の薬物動態などを検討する。
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