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ケモカインCCL28の好酸球を介したメラノーマ腫瘍免疫における役割

Research Project

Project/Area Number 23K07798
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 53050:Dermatology-related
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

中山 隆志  近畿大学, 薬学部, 教授 (60319663)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原 雄大  近畿大学, 薬学部, 講師 (20803779)
松尾 一彦  近畿大学, 薬学部, 准教授 (70615921)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
KeywordsCCL28 / メラノーマ / 好酸球
Outline of Research at the Start

CCL28は粘膜組織に恒常的に発現するケモカインであり、IgA産生細胞の粘膜組織への主要な遊走制御因子である。一方、近年、CCL28の発現がアトピー性皮膚炎などの炎症皮膚組織において促進されることが報告された。しかしながら、CCL28はIgA産生細胞の遊走を介して粘膜免疫において重要な役割を果すことが示されているが、皮膚免疫における役割については殆ど不明である。また、CCL28はCCR3を介して好酸球を遊走することが示されているが、その役割についても殆ど報告がない。本課題では、メラノーマ担癌モデルマウスを作製し、CCL28欠損マウスを用いてCCL28の皮膚腫瘍免疫における役割の解明を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

CCL28は、大腸などの粘膜組織に恒常的に発現するケモカインであり、CCR10を介してIgA産生細胞を粘膜組織へと遊走することで粘膜免疫の恒常性の維持に寄与する。一方、近年、アトピー性皮膚炎などの炎症皮膚組織において、CCL28の発現が増加することが報告された。しかしながら、CCL28の粘膜免疫における役割は知られているが、皮膚免疫における役割についてはほとんど不明である。
近年、好酸球がある種のがん細胞に対して細胞傷害活性を示すこと、多くのがん組織において好酸球の高頻度な浸潤が報告された。しかしながら、好酸球のがん組織への浸潤機序および腫瘍免疫における役割の詳細は不明である。また、CCL28はCCR3を介して好酸球を遊走することが示されているが、その役割についてもほとんど報告がない。
本研究課題では、メラノーマ担癌モデルマウスを作製し、CCL28欠損マウスを用いて、CCL28の皮膚腫瘍免疫における役割の解明を目指す。
まず、腫瘍増殖に対するCCL28の役割を検討したところ、CCL28欠損マウスでは、腫瘍増殖が亢進した。この時、細胞傷害性T細胞(CTL)および好酸球の腫瘍への浸潤が減少した。また、CCR3阻害薬の効果について検討したところ、CCL28欠損マウスでみられたのと同様に、腫瘍増殖の亢進、CTLおよび好酸球の浸潤の減少が認められた。続いて、腫瘍より好酸球を単離し、CCL28による遊走について検討したところ、検討したCCL28の濃度では好酸球の遊走が認められなかった。
以上の結果より、CCL28はメラノーマ腫瘍の増殖に寄与する可能性が考えられた。しかしながら、その機序に関してはさらなる追究が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

CCL28欠損マウスにおいて、メラノーマ腫瘍の増殖の亢進、および好酸球の腫瘍内への浸潤減少を見出した。さらに、CCR3阻害薬の投与についても同様の結果が得られた。そのため、研究の根幹の項目については順調に進行していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

CCL28欠損マウスでみられた腫瘍内へのCTL浸潤の減少のメカニズム、およびCCL28を介した好酸球遊走のメカニズムの解明を中心に検討する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023 Other

All Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 好酸球を介したマウスメラノーマに対する腫瘍免疫活性化機構2024

    • Author(s)
      西田 晃尚、松尾 一彦、山本 真也、山﨑 真子、原 雄大、中山 隆志
    • Organizer
      日本薬学会第144年会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ケモカインCCL28は間質細胞からのCCL11の発現を誘導し、好酸球の腫瘍浸潤に関わる2023

    • Author(s)
      西田晃尚、山本真也、松尾 一彦、早坂晴子、海堀祐一郎、長久保大輔、原雄大、義江修、中山 隆志
    • Organizer
      第73回日本薬学会関西支部総会・大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Remarks] 近畿大学薬学部 化学療法学研究室ホームページ

    • URL

      https://www.phar.kindai.ac.jp/Chemotherapy/

    • Related Report
      2023 Research-status Report

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Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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