Project/Area Number |
23K07856
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松下 正 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30314008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 伸明 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70637686)
岡本 修一 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (80899675)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 血液学 / von Willebrand因子 / factor VIII / ECFC / DDAVP / バソプレシンV2受容体 / V2R / von Willebrand factor / Glycoprotein Ib / Factor VIII / Vasopressin / Endothelial cell |
Outline of Research at the Start |
DDAVP刺激による血管内皮細胞(EC)からのVWF分泌の詳細なメカニズムについてはほとんど検討が進んでおらず、ECのV2受容体(V2R)に結合し、cAMPを介した細胞内情報伝達機構によりVWFの分泌刺激となると、HUVECにV2Rを強制発現させた検討により理解されており、異論が多い。今回DDAVPを健常人・患者由来ECFCに添加、選択的V2RアンタゴニストTolvaptanの存在/非存在下でその刺激メカニズムを明らかにし、cAMP依存性のVWFのWeibel Palade小体からの放出を観察、患者ごとに異なるDDAVPに対する反応性の差を直接患者由来ECFCで検討、治療効果を予測する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒト末梢血単核球から樹立されるendothelial colony forming cell (ECFC)は,血管内皮細胞のex vivoモデルであり,von Willebrand因子 (VWF)の発現状態を生体外で再現することを可能にする。本研究では,VWD患者由来のECFCを用いて,酢酸デスモプレシン (DDAVP)によるVWF分泌刺激作用を細胞のレベルで多角的に検討する. まず,ECFCにおけるバソプレシンV2受容体 (V2R)の発現について一定の見解は得られていないため,それを確認することが実験系の確立に必須である.そこでECFCにおいて逆転写PCR (RT-PCR),Western blotting (WB),免疫染色によりV2Rの検出を試みた.陽性対照としてはヒト肺微小血管内皮細胞 (HPMEC)を,陰性対照としてヒト臍帯静脈内皮細胞 (HUVEC)を用いた.RT-PCRとWBの結果から,ECFCにもmRNA,蛋白質レベルでV2Rが発現していることが示された.免疫染色標本の共焦点顕微鏡観察によってもECFCにおけるV2R発現が確認されたが,ECFCではHPMECよりもその発現強度は低かった. 今年度にかけて,実際にVWD患者のECFCからのVWF分泌を評価するために,添加するDDAVPの至適濃度と作用時間を検討している.マルチウェルプレートの面積と,播種細胞数,DDAVP濃度の調整によって,再現性の高いアッセイ系の確立を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備的な検討としてECFCにおけるバソプレシンV2受容体 (V2R)の発現について確認することが実験系の確立に必須であった.岡本とともにECFCにおいて逆転写PCR (RT-PCR),Western blotting (WB),免疫染色によりV2Rの検出を試み、RT-PCRとWBではECFCにもmRNA,蛋白質レベルでV2Rが発現していることを確認した.免疫染色標本の共焦点顕微鏡観察によってもECFCにおけるV2R発現が確認されたが,ECFCではHPMECよりもその発現強度は低かったため. 今年度にかけて,実際にVWD患者のECFCからのVWF分泌を評価するために,添加するDDAVPの至適濃度と作用時間を検討している.ここまで計画範囲内で推移できていると考えている
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の検討によって,mRNA,蛋白レベルでECFCにおけるV2Rの存在が明らかとなった.実際に,VWD患者由来ECFCにおけるDDAVP反応性を検討していくにあたり,ECFCに添加するDDAVPの至適濃度とその反応時間を検討する必要がある.これらの条件を最適化した上で培養上清中へのVWF分泌を定量する。定量にあたっては高感度enzyme linked immunosorbent assay (ELISA)による上清中VWF濃度の測定を実施する.また,V2R拮抗薬存在下でのVWF分泌の変化を検討し,ECFCにおけるVWF分泌に対するV2Rの機能を明らかにしていく.
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