Project/Area Number |
23K07877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山下 浩平 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80402858)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 川崎病 / 好中球 / 好中球細胞外トラップ / 血管炎 / 自然免疫 / スフィンゴ脂質 |
Outline of Research at the Start |
川崎病は、乳幼児に好発する全身性血管炎を特徴とする疾患であるが、発症機序は不明である。本研究では、自然免疫系、特に好中球細胞外トラップに焦点を当て、患者検体およびマウスモデルを用いて、川崎病の病態解明および高用量免疫グロブリン療法不応例に対する新規治療法の開発を目指す。さらに、免疫制御や血管内皮機能に重要な役割を果たしているスフィンゴ脂質代謝に着目し、川崎病血管炎との関連性について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
川崎病の病態解明および新規治療法の開発を目指して、特に自然免疫系の中心的役割を果たす好中球に焦点を当てて研究を進めている。本研究では、川崎病疾患モデルマウスを用いた動物実験と、川崎病患者から得た血液検体を用いた実験を行っていく。 2023年度はおもに真菌由来物質であるCandida albicans water soluble fraction(CAWS)を投与して作成した川崎病モデルマウスを用いた実験を行った。この疾患モデルマウスは、実際の川崎病と同様に大動脈基部や冠動脈起始部など中型動脈の分岐部に血管炎を発症する。免疫組織染色などの手法にて、この炎症部位に浸潤している免疫細胞がおもに好中球であること、そして炎症部位では大量の好中球細胞外トラップ(NETs)が形成されていることを発見した。さらに、病変部位に浸潤している好中球が、ある特徴的な表面形質をもつ一群であることを見出した。現在、この好中球のsubpopulationが炎症の発現にどのように関わるのかという問いに対して、NET形成における視点から研究を進め、さらにこの好中球に発現する分子が川崎病血管炎の活動性と相関するか否か、などについて解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
真菌由来物質であるCAWSを投与して作成した川崎病の疾患モデルマウスを用いて研究を行い、免疫組織化学の手法などを用いて、川崎病における血管炎の病態に関わると考えられる炎症細胞の一群を同定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に明らかにした研究成果から、川崎病の血管炎の病態形成に関わると考えられるある好中球の一群を見出すことができた。今後は、この好中球の一群が炎症部位で発見された好中球細胞外トラップ(NETs)形成にどのように関わるかについて、NETs阻害薬投与による実験などを行って明らかにする。さらに、この好中球に特徴的に発現する分子を明らかにし、この分子動態が川崎病血管炎の重症度と相関するか否かにについて、動物実験を進めていく。
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