Project/Area Number |
23K07883
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
宮部 千恵 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 講師 (80540426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 斉重 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70632313)
村山 正承 関西医科大学, 医学部, 講師 (60737675)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 血管炎 / 動物モデル / 病原体 / 病原体構成成分 |
Outline of Research at the Start |
血管炎症候群は、全身の様々な血管に炎症が起こる自己免疫疾患の一群で、血管のみならず中枢神経、肺、腎臓などに多彩な臓器障害を生じる。病態は未だ不明な点が多いが、感染に起因すると思われる血管炎の報告は多く、病原体に対する生体防御反応が血管に対する免疫反応を惹起している可能性が示唆されるが、その機序はわかっていない。本研究では、我々が血管炎患者で同定した病原体構成成分を用いて血管炎モデルを構築し、炎症の起点となる免疫細胞の遊走制御メカニズムにおける病原体構成成分の役割を糸口に、血管炎の病態解明に挑む。
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Outline of Annual Research Achievements |
血管炎症候群は比較的稀な疾患のため、これまで他の自己免疫性疾患・炎症性疾患と比べてあまり基礎研究が進んでこなかった。感染症が契機となる血管炎の報告は多くみられるが、その発症機序はこれまでほとんど明らかになっていない。また、既存の血管炎モデル動物自体も遺伝子改変マウスや、臨床的にはヒトの血管炎の発症にほとんど関与しない病原体による血管炎モデル動物が主体で、ヒトの血管炎との病因・病態の乖離が問題となっていた。また、血管炎の発症までに少なからず時間がかかり、研究がなかなか進展しないなどの問題点があった。そこで、本年度我々は、先行研究でヒトの血管炎との関連を見出した病原体による、よりヒトの病態に近いマウス血管炎モデルの作成を試みた。 まず、野生型マウスに病原体構成成分を投与することで、各臓器に血管炎を誘導することができるか病理学的に解析した。その結果、一定の条件下でマウスの複数の臓器に血管炎を誘導することに成功した。また、発症率の改善や、よりヒトの血管炎に類似した強い炎症を惹起できるよう、病原体構成成分の投与量、投与経路、回数等につき複数回の条件検討を行った。さらに、血管炎を誘導したマウスの組織を採取し、免疫染色にて特徴的な細胞群の血管への浸潤を確認した。 また、Frontiers in Immunologyに、病原体と自己免疫性疾患との関連性についてのこれまでの知見や自分の最近の研究内容を含んだレビュー論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスに血管炎を誘導することに成功し、順調に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はマウスにおける汎用性のある血管炎誘導プロトコールを確立し、研究計画に沿ってより詳細な解析を進めていきたい。また、ある程度結果がまとまった時点で学会等での発表も検討したい。
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