Project/Area Number |
23K07885
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
川畑 仁人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 主任教授 (70334406)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 間質性肺炎 / 上皮アポトーシス / バイオマーカー / 膠原病 / 関節リウマチ / 炎症性筋疾患 / 全身性強皮症 / 顕微鏡的多発血管炎 / 膠原病合併間質性肺炎 |
Outline of Research at the Start |
関節リウマチや皮膚筋炎、強皮症など種々の膠原病に合併する間質性肺炎は難治性病態として知られてきた。しかし、近年炎症と線維化の関連が示されてきたことより、免疫抑制治療と抗線維化治療を病態に応じて使用する治療指針が提案されている。しかし、細胞性/炎症性病態(免疫病態)の反映に適したバイオマーカーは無く、免疫抑制治療の使用判断は重要な課題である。本研究は病態に基づく膠原病合併間質性肺炎治療に必要な免疫病態を反映するマーカーとして、プログラム細胞死アポトーシスの過程で切断された上皮細胞特異的サイトケラチン18を特異的に認識する抗体を用いて、血清断片化サイトケラチン18値が有用であることを示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
膠原病合併間質性肺炎例の血清検体に関しては、対象疾患を広く収集することができた。関節リウマチをはじめ、皮膚筋炎、多発性筋炎、全身性強皮症、顕微鏡的血管炎などの血清サンプルを順調に収集している。サンプル収集は任意の時点で行われたが、関節リウマチ以外は治療強化前の時点で行われた。関節リウマチは関節炎自体の治療に種々の抗リウマチ薬を使用しており、その経過中に収集された。また、比較として間質性肺炎非合併例の血清も収集した。治療前後のサンプルに関しては、関節リウマチおよび皮膚筋炎・多発性筋炎の一部で収集が行われたが、今後更なる収集に努める必要がある。血清サンプルとともに臨床情報(疾患名、年齢、性別、罹病期間、間質性肺炎の画像上分類、KL-6値)についても収集された。呼吸機能検査に関しては検体採集前後半年内での検査については努力性肺活量や肺拡散能等の測定値を収集したが、検査該当例は一部であった。画像上の間質性肺炎の広がりについても有用な情報だが、これは最終的な評価の際に画像評価を行うことを予定している。測定に関しては、収集サンプルの一部を用いて断片化サイトケラチン18値のELISA測定が行われた。仮説では、上記疾患ではいずれも、またUIPやNSIPに関わらず、血清断片化サイトケラチン18値が上昇していることを想定したが、実際に今回収集された膠原病合併間質性肺炎で血清断片化サイトケラチン18値を測定した結果では、当初の予想通り上記疾患ではUIPやNSIPに関わらず間質性肺炎合併例では非合併例と比して上昇していることが確認できている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の予定は検体収集と一部検体の測定であったが、実績概要に記載した通り、検体収集と一部の検体測定は予定通りに行われ、計画の進捗は概ね順調と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通りの進捗であり、研究申請時の予定通り2024年度も検体収集および一部検体の断片化サイトケラチン18値の測定を行う。
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