Project/Area Number |
23K07924
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高橋 良明 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20639520)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | HTLV-1 / 感染動物モデル / 動物モデル |
Outline of Research at the Start |
ヒトT細胞白血病ウイルス1型 (HTLV-1)に感染したキャリアの一部は、たいへん予後不良の成人T細胞白血病(ATL)を発症する。しかし、その予防法や根治療法はこれまでに無い。HTLV-1感染症の新たな予防薬や治療薬の開発には、生体内での効果を簡便に評価できる動物モデルが必要である。そこで本研究では、感染効率の良いHTLV-1感染小動物モデルを新たに作製し、生体内での抗ウイルス薬やワクチンによる感染防御能を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒトT細胞白血病ウイルス1型 (HTLV-1)は、血液、性液、母乳を介してTリンパ球に感染する。HTLV-1に感染して無症候性キャリアになると、その一部は成人T細胞白血病 (ATL)やHTLV-1関連脊髄症 (HAM)など、予後不良の疾患を発症する。しかし、これらの疾患に対する根治療法はこれまでになく、HTLV-1感染症を予防・治療できる薬の開発が強く求められている。本研究において我々は、HTLV-1感染症の予防薬や治療薬の開発に必要な、感染性と再現性に優れたHTLV-1感染小動物モデルの作製を目指している。そこでまず、ラットのリンパ組織から分離したリンパ球を、マイトマイシンC処理したHTLV-1感染細胞と混合培養してHTLV-1に感染させ、新たに複数のHTLV-1感染ラット細胞株を樹立した。そして得られた感染細胞について、HTLV-1プロウイルス量をPCR法で、免疫学的・ウイルス学的特徴 (rat CD3、CD4、CD8、CD19、HTLV-1抗原など)をフローサイトメトリーで調べた。また、HTLV-1感染ラット細胞株から誘導した派生株をマイトマイシンC処理した後、試験管内でラットリンパ球と混合培養し、感染効率を確認した。さらに、これらのHTLV-1感染ラット細胞株をラットに接種して、生体内で効率よく感染するか検証することにした。現在、接種するルートや細胞数など、各種条件検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラットから調製した細胞にHTLV-1を感染させて、複数の感染細胞とその派生株を新たに樹立することができた。現在、試験管内だけでなく、生体内での感染実験にも着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
他の研究グループでの使用が報告されているHTLV-1感染細胞株と、本研究で我々が新たに樹立した感染細胞株を使い、ラット生体内での感染効率の比較実験を行う。また感染モデルを作製した後には、我々がこれまでに開発したHTLV-1 Envタンパクを標的にした、ワクチンm8ΔHTLV-1envや中和抗体YTH-W-5D12の感染防御効果を検証する。
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