Project/Area Number |
23K07987
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54040:Metabolism and endocrinology-related
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
堀 友博 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90456525)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | TNFAIP3遺伝子 / 1型糖尿病 / A20 / A20ハプロ不全症 |
Outline of Research at the Start |
TNFAIP3遺伝子がコードする分子A20はNF-κB経路を抑制的に制御し、抗炎症・抗アポトーシス性タンパク質として知られる。同遺伝子の胚細胞性ヘテロ接合性変異による「A20ハプロ不全症」は自己炎症性疾患症状に加え1型糖尿病を含む自己免疫性疾患を合併する。また。同遺伝子の一塩基多型/変異と1型糖尿病の関連を指摘する報告も多い。1型糖尿病と関連する同遺伝子の一塩基多型/変異を有する膵β細胞クローンをin vitro発現系で構築し、糖負荷やTNF-α等で刺激後のNF-κB転写活性やマルチオミックス解析による発現プロファイルを測定することで、1型糖尿病の発症メカニズムの一端を解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度の実績として、元来内因性にA20タンパク発現のあるHEK293細胞系統の培養細胞を用い、CRISPR-Cas9を利用してTNFAIP3遺伝子をノックアウトしたHEK293細胞を樹立した。この細胞を用いて、1型糖尿病と関連があるとされるTNFAIP3遺伝子の一塩基多型/変異を一過性形質転換することで、「TNFAIP3遺伝子の1型糖尿病疾患感受性一塩基多型や遺伝子変異を有する細胞」をin vitro発現系で構築することを目指し実験を進めている。並行して、ラット膵β細胞株であるINS-1E細胞についてもTNFAIP3遺伝子をノックアウトした細胞株の作成を進めている。さらに、各細胞株に、① TNF-α等の各種リガンドで刺激する、② MyD88 L265P(Toll様受容体及びIL-1受容体からのシグナル経路における中間分子の変異体)を共発現させる、③ CARD11 F130V(B細胞受容体及びT細胞受容体からのシグナル経路におけるスキャフォールドタンパクの変異体)を共発現させる、④糖負荷、などの方法により刺激を加えたうえで、NF-κB転写活性をデュアルルシフェラーゼレポータージーンアッセイ法で測定する実験系の予備実験を進めている。上記の研究については、結果を得るための実験系のストラテジーが確立できつつある。令和6年中に有意な結果が得られるよう実験を進めている。 また、マルチオミックス解析による発現プロファイル測定についても並行して実験系の確立を目指した予備実験を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
TNFAIP3遺伝子の1型糖尿病疾患感受性一塩基多型や遺伝子変異を有する細胞の構築と、それを用いたNF-κB転写活性測定の実験系について、結果を得るための実験系のストラテジーが確立できつつある。令和6年中に有意な結果が得られるよう実験を進める。
|
Strategy for Future Research Activity |
TNFAIP3遺伝子の1型糖尿病疾患感受性一塩基多型や遺伝子変異を有する細胞の構築と、それを用いたNF-κB転写活性測定について、構築する細胞の候補を増やして実験を進める。 マルチオミックス解析による発現プロファイル測定についても並行して実験系の確立を目指した予備実験を進めていく。
|