Project/Area Number |
23K08032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
尾崎 章彦 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10888621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 佳子 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (10815145)
坪倉 正治 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20527741)
鈴木 聡 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50381398)
鈴木 眞一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70235951)
古屋 文彦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90456450)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 若年甲状腺がん / 東日本大震災 / 福島原発事故 / 手術 |
Outline of Research at the Start |
東日本大震災および福島第一原発事故(以下、震災)後の福島県民健康調査事業で指摘された若年甲状腺がんを対象に、調査・分析を実施する。まず特徴的なケースに関する症例報告の執筆と、若年甲状腺がんに対する手術方法等のSystematic Reviewを実施し、若年甲状腺がんに対する片葉切除術の概要を把握する。さらに、診療資料や患者記録を後方視的に収集して記述統計や回帰分析を実施する他、患者や家族に診療の経験やその心理状態を聞き取りし、テーマ分析などの手法で解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本大震災および福島第一原発事故(以下、震災)後の福島県民健康調査事業で指摘された若年甲状腺がん患者のうち、福島県立医科大学において手術を実施された220人の患者の治療成績の要約は以下のとおりである。診断時の年齢中央値は18.6歳であった。腫瘍の最大径中央値は13.0mmであった。43例(20.0%)が術前評価でT1a N0 M0(超低リスク)、121例(55.5%)がT1b N0 M0(低リスク)に分類された。また、47例が中リスク、9例が高リスクに分類された。統計的に有意な差はなかった。これらのリスクカテゴリーには、18.6歳未満の患者と18.6歳以上の患者で統計的に有意な差は認められなかった (p = 0.69) 手術の侵襲を軽減するため、199例(90.1%)に片側葉切除術が行われた。病理所見によると、216例(98.2%)に甲状腺乳頭癌が認められ、うち205例は古典型であった。また、216例(98.2%)がI期に分類され、胸甲状筋や甲状腺周囲軟部組織への癌細胞の進展が112例(50.9%)に、顕微鏡的リンパ管侵襲が123例(55.9%)に認められた。甲状腺癌の臨床的、病理学的特徴に若年層(18.6歳未満)と高年齢層(18.6歳)で差は認められなかった。各術後所見を従属変数として多変量ロジスティック回帰分析を行った。年齢と性別は、pT2以上の病期、最小限の甲状腺外進展、リンパ管侵襲、節外進展とは関連しなかった。男性の性別とpN1以上の病期との間に統計学的に有意な関連が認められた(オッズ比[95%信頼区間];4.29[1.81-10.20]、p = 0.001)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災および福島第一原発事故(以下、震災)後の福島県民健康調査事業で指摘された若年甲状腺がんを対象に、調査・分析を実施している。2023年度は、対象患者の患者記録を元にデータベースを作成・完成させた。また、そのデータベースを元に、220人の若年甲状腺がん患者について、その臨床・病理学的特徴についてまとめた論文を完成させた(研究実績の概要で説明)。当該論文は、現在、甲状腺学領域で最も権威ある学術雑誌であるThyroidに投稿中である。その他、このデータベースを元に、患者の短期手術成績を解析する論文を作成中である。その他に、データベースを元に、特異な経過を辿ったケースについて症例報告を執筆している。その他、若年甲状腺がんに対する手術方法等のSystematic Review を実施中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り進めていく。特に、患者や患者家族を対象としたインタビュー調査に力を入れて進めていく。
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