Project/Area Number |
23K08047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
影山 詔一 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60707545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 公治郎 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10848203)
内田 洋一朗 京都大学, 医学研究科, 講師 (30597745)
波多野 悦朗 京都大学, 医学研究科, 教授 (80359801)
秦 浩一郎 京都大学, 医学研究科, 研究員 (90523118)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 機械灌流 / 虚血再還流障害 / machine perfusion / heme oxygenase / gene therapy / liver transplantation / normothermic |
Outline of Research at the Start |
本研究では、肝移植におけるヒト臨床検体の解析を行い、HO-1遺伝子多型の評価と再灌流後のHO-1発現量、移植後肝障害の程度、拒絶反応などの臨床アウトカムとの相関を評価する。同時に近年研究の進んできている機械灌流保存法に遺伝子導入技術を組み合わせ流事によって常温灌流装置(NMP)によるHO-1遺伝子導入法を用いる。本導入法をドナーあるいはレシピエントに用いることでドナーとレシピエントにおけるHO-1誘導能がIRIに与える影響を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では肝移植における虚血再還流障害(IRI)の軽減のため、主にマクロファージで産生され、臓器保護的な役割を担っているHO-1について、ドナーとレシピエント由来のマクロファージでのHO-1誘導能が移植後のグラフト機能に与える影響の解明を目的としている。また本研究では近年研究の進んできている機械灌流保存装置に遺伝子導入技術を組み合わせた方法での評価を行う計画としている。 1. 臨床検体を用いた検討:現在臨床検体を用いてT (-413)Aの単塩基遺伝子多型(SNP)を持つ症例の検討を開始したところである。現在までのところ検討検体数が少なく、遺伝子多型をもつ症例は同定できていない。 2. ラットNMP中肝内Kupffer cellsへのHO-1mRNAをトランスフェクションした移植後肝の検討:ラットNMPでの条件設定は完了した。またクロドロン酸リポソーム(CL)を投与し肝内マクロファージの除去の確認を行い、HO-1のトランスフェクション、移植実験に移行する前の状況までは確認できた。 3. ラットNMP中、HO-1mRNAをトランスフェクションした循環マクロファージ細胞導入を行い移植後肝を検討:こちらも同様に、クロドロン酸リポソーム(CL)を投与し循環血液中の膜フォファージの除去の確認を行い、HO-1のトランスフェクション、移植実験に移行する前の状況までは確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は大学院生の不足もあり、マンパワー不足でもあり研究についての推進がやや遅れ気味となった。 1. 臨床検体を用いた検討:現在臨床検体を用いてT (-413)Aの単塩基遺伝子多型(SNP)を持つ症例の検討を開始したところである。まだ検討検体数が少なく、遺伝子多型をもつ症例は同定できていない。 2. 3.ラットNMP中肝内Kupffer cellsへのHO-1mRNAをトランスフェクションした移植後肝の検討/ラットNMP中、HO-1mRNAをトランスフェクションした循環マクロファージ細胞導入を行い移植後肝を検討:ラットの肝ドナー、および複数の血液ドナーを用いて体外灌流装置を用いた3時間の臓器保存を行う、門脈、動脈圧を確定した。一方、CLの投与による肝内、血液循環中のマクロファージの除去についての確認を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2025年度大学院生の加入もあり昨年度のキャッチアップを行う。 1. 臨床検体を用いた検討:現在臨床検体を用いてT (-413)Aの単塩基遺伝子多型(SNP)を持つ症例の検討を開始したところである。まだ検討検体数が少なく、遺伝子多型をもつ症例は同定できていない。本年度はまずは症例毎の遺伝子多型の有無と臨床アウトカムとの関連性についての評価を行う。 2. ラットNMP中肝内Kupffer cellsへのHO-1mRNAをトランスフェクションした移植後肝の検討:まずNMP中のPEIを用いたトランスフェクションでのHO-1導入を確認が中心となると考える。まずは移植を用いないwarm IRIモデルでの障害肝において、HO-1mRNAのトランスフェクションによる臓器保護効果を確認。それらによる適切なトランスフェクションが可能との判断の後、NMP上でのトランスフェクションの効果を確認、その後に移植実験に移行する。 3. ラットNMP中、HO-1mRNラットNMP中、HO-1mRNAをトランスフェクションした循環マクロファージ細胞導入を行った移植後肝での検討:まずBMDMにおけるHO-1のトランスフェクションを確認し、それらを血液ドナーとしたNMPを行なった肝グラフトを体外評価モデルであるIPRLを用いて評価を行いレシピエント再度でのHO-1導入の効果について評価を行い、移植実験へと移行する。
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