Project/Area Number |
23K08085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
三浦 宏平 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70733658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 隆 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40464010)
坂田 純 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70447605)
滝沢 一泰 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30706437)
石川 博補 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80769399)
安部 舜 新潟大学, 医歯学総合病院, レジデント (80921527)
河内 裕介 新潟大学, 医歯学総合病院, レジデント (60988913)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
三浦 詩織 新潟大学, 研究統括機構, 特任助教 (30833264)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 膵島移植 / 血管新生 / 脂質メディエータ / S1P / 自家移植 / IRI蛍光法 |
Outline of Research at the Start |
膵島移植は,インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病に対して,膵β細胞を含む膵島のみを移植する根治的な治療法である。膵臓移植に比べ,はるかに低侵襲な治療として期待されているが,実際には移植された膵島が早期に様々な障害を受け喪失するため,生着率は極めて不良である。申請者は癌の血管新生を促進する脂質メディエータ,S1Pに着目した。本研究の目的は,「S1Pアゴニストにより移植膵島の早期血管新生を促進すること」である。移植早期に膵島が生着すれば,膵島の喪失は最小限に抑制され移植成績は改善する。本研究は,膵島移植における最大の臨床的課題を根本的に解決し,治療成績の向上に寄与する可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、In vitro実験としてブタ膵臓よりRicordi法で膵島を分離し、UW液にて保存することで、ブタ膵島の分離と長時間の保存が可能であることを確認した。In vivo実験として6頭のブタ自家膵島移植モデルを作製した。20kgのブタで膵亜全摘術(80%膵切除)および脾臓摘出術を実施した。切除膵の主膵管から逆行性にコラゲナーゼを注入し膵実質を膨化させたのち、Ricordi法にて膵島を分離した。ドナーブタの脾静脈からカニュレーションし、分離した膵島を膵島混濁液として経門脈的に肝内に自家移植した。本モデルをコントロール群(n=2)とし、FTY720 0.5mg/kgを膵島移植後5日間連続で経静脈投与するFTY群(n=4)を作成した。28日間生存モデルとし、両者の血糖値とケトン値の連日の推移、活動性、および移植後28日目の経静脈ブドウ糖負荷試験の結果を比較した。また、移植後28日目に摘出した肝臓の組織に生着する膵島数を測定するため、現在標本を作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vitro実験にてブタ膵島に添加するFTY720の至適濃度を決定する予定であったが、FTY720はすでにヒト臨床で使用されている薬剤であり、用法容量に関する十分な検討がなされていることから本過程を省略した。また、In vivo実験では当初MHC確率ミニブタによる同種膵島移植実験を行う予定であったが、免疫抑制剤の毒性によりFTY720の膵島生着に及ぼす影響が正確に評価できない可能性を鑑み、自家膵島移植モデルに変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、FTY群における生着膵島の数、耐糖能(インスリン、C-ペプチド、血糖値、経静脈ブドウ糖負荷試験)、肝機能、腎機能、炎症マーカー(ELISA法、PCR法によるHMGB-1、IL-1β、IL-6、TNF-α)をコントロール群と比較する。膵島生着部位のS1P発現については、pSphK1免疫染色による定性、LC-ESI-MS法による定量で比較する。膵島の血管新生の程度については、CD31抗体による免疫染色で観察し比較する。膵島障害の指標として「膵島周囲の炎症細胞浸潤(HE染色)」、「インスリン分泌能低下(免疫染色)」の有無を観察し両群間の違いを比較する。
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