Project/Area Number |
23K08132
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
梁井 公輔 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10621055)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
大薗 慶吾 九州大学, 大学病院, 助教 (60912847)
緒方 久修 九州大学, 大学病院, 特任准教授 (70432945)
永井 俊太郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90755240)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | C4orf47 / 膵癌転移 / 浸潤能 / 遊走能 / 癌休眠 / 細胞周期 / がん再発 / 癌新規治療法開発 / 膵癌 / 転移 / 再酸素化 / 低酸素環境 |
Outline of Research at the Start |
我々は先の研究で膵癌においてC4orf47が、癌微小環境の一つである低酸素環境で重要な役割をもつ転写因子HIF-1alphaの標的遺伝子であり低酸素環境において発現が亢進すること、および可塑性亢進・増殖能抑制を特徴とする癌休眠状態に関与していることを見出した。膵癌の転移は、予後に極めて大きな影響を及ぼす因子であり、本研究では、膵癌の転移メカニズムを解析するため、原発巣から遊離した膵癌細胞のC4orf47発現がReoxygenationで低下することにより癌休眠状態が解除され、膵癌細胞の可塑性が低下して組織に定着し、増殖能が亢進して転移形成を生じるのか、という仮説を検証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、膵癌の新たな転移形成機序解明のために「膵癌細胞が低酸素環境からそれより高い酸素分圧の環境へ移行することにより、膵癌細胞のChromosome 4 open reading frame 47(C4orf47)発現が低下することにより、浸潤能が低下し細胞増殖が亢進し、転移形成が促進するのかを検証する」ことである。本年度は、まず、C4orf47発現を亢進するplasmid作成から行うこととした。plasmidのsequenceを作成し、これを大腸菌に組み込んでplasmidを作成した。このC4orf47発現plasmidを膵癌細胞株に遺伝子導入して、C4orf47の発現をwestern blot法で検証して、首尾よくC4orf47発現plasmidが作成されていることを確認した。現在C4orf47の免疫染色に備えて、膵癌の切除標本、微小検体、正常膵臓組織を集めているところである。今後は、これら集めた標本を用いて、C4orf47の免疫染色を行いプロファイルを作成するとともに、C4orf47発現plasmidを導入した細胞、導入していないコントロール細胞、C4orf47siRNA導入細胞(C4orf47抑制細胞)を免疫不全マウスに静脈投与、あるいは門脈投与して、膵癌の肺転移モデル、肝臓転移モデルを作成し、C4orf47発現と転移形成能の連関解析を行いたい、と考えている。さらに、慢性低酸素膵癌細胞株を維持していくことも必要であるため、膵癌細胞株の低酸素環境での経代培養を続けているところである。慢性低酸素膵癌細胞株は3か月低酸素環境で培養したのちに、wild typeの癌細胞と、1週間低酸素環境で培養した急性期低酸素癌細胞と増殖・遊走・浸潤といった細胞形質を比較する予定としている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
C4orf47発現plasmidの作成に時間を要した。現在C4orf47の免疫染色に備えて、膵癌の切除標本、微小検体、正常膵臓組織を集めているところであり、まだC4orf47の免疫染色に至っていない状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は膵癌の切除標本、微小検体、正常膵臓組織を用いて、C4orf47の免疫染色を行うとともに、C4orf47発現plasmidを導入した細胞、導入していないコントロール細胞、C4orf47siRNA導入(C4orf47抑制細胞)を免疫不全マウスに静脈投与、あるいは門脈投与して、膵癌の肺転移モデル、肝臓転移モデルを作成し、C4orf47発現と転移形成能の連関解析を行いたい、と考えている。
|