Project/Area Number |
23K08156
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
新藤 芳太郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (70749811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 浩昭 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294050)
井岡 達也 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (70501815)
前田 訓子 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (10738876)
中島 正夫 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (00875487)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 膵癌 / 微小遠隔転移 / 腫瘍免疫 / 癌幹細胞様細胞 / 微小転移 |
Outline of Research at the Start |
癌の転移・再発には癌幹細胞様細胞 (Cancer stem-like cell: CSLC) が重要な役割を果たし、CSLCは微小遠隔転移の核となる、いわゆる転移開始細胞の特徴を有している。臨床上問題となる3つのPhase(播種期、休眠期、増殖期)のCSLCによるマウス膵癌肝転移モデルを作成して、免疫細胞および腫瘍細胞のシングルセルレベルでの遺伝子発現状態を、scRNA解析を用いて評価し、各Phaseにおける全身免疫反応の変化およびCSLC自体の状態を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
癌の転移・再発には癌幹細胞様細胞 (Cancer stem-like cell: CSLC)が重要な役割を果たし、CSLCは微小遠隔転移の核となる、いわゆる転移開始細胞の特徴を有している。教室では、CSLCの誘導・濃縮方法を開発し、治療抵抗性や転移能亢進機構を解析してきた。一方、微小遠隔転移に対しても、宿主の抗腫瘍免疫により排除されている可能性が示されている。そこで本研究では、臨床上問題となる3つのPhase(播種期、休眠期、増殖期)のCSLCによるマウス膵癌肝転移モデルを作成して、免疫細胞および腫瘍細胞のシングルセルレベルでの遺伝子発現状態を、scRNA解析を用いて評価し、各Phaseにおける全身免疫反応の変化およびCSLC自体の状態を評価する事を目標にする。R5年度は①マウス微小遠隔転移モデルの開発および②膵癌患者の各治療段階での検体(PBMCおよび血清)の集積とpreliminanry解析を行った。①は我々が独自に開発したCSLCの誘導方法を膵癌細胞株に応用しCSLCの誘導を試みた。結果、ヒト膵癌細胞株であるPanc-1に関してはCSLCの誘導を確認した。マウス膵癌細胞株では、Panc02、KPCを使用して現在CSLCの誘導と、FCMによる表面発現蛋白の確認、そしてマウス肝転移モデルの生着確認を行っているところである。②に関しては、現在まで約60症例の術前化学療法(NAC)を施行した膵癌患者のPBMCと血清を集積した。まず術後早期に肝転移再発を認めた4症例と、無再発4症例のNAC前後PBMCを使用してRNA-seq解析を行った。結果、8つの遺伝子において共通したNAC前後のPBMC中の遺伝子発現変化が確認された。現在、その一つに着目し、症例数を増やしてvalidationを行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度の目標は、①マウス微小遠隔転移モデルの開発および②膵癌患者の各治療段階での検体(PBMCおよび血清)の集積とpreliminanry解析であった。①に関してはヒト細胞株に関してはCSLC誘導に成功したが、マウス細胞株に関しては形態学的変化は確認できるものの、FCMおよびin-vivo評価では幹細胞能力は確認できていない。培養条件を含めて再検討を行っているところである。②に関しては、上記の通りでありこのまま検討を続ける。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス膵癌細胞株を用いたCSLC誘導および肝転移モデルの作成に関しては、培地の接着性を変更して再度CSLC誘導を試みる予定である。また、細胞株による違いも考慮して、他の細胞株に関しても同様に検討を行う。患者検体の解析に関しては、同定された候補遺伝子のvalidationを検体数を増やして進めると共に、遺伝子のNock-in/outを行う事でin-vivoで同遺伝子が微小肝転移に及ぼす影響を解析する。
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