Project/Area Number |
23K08203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
舩槻 紀也 関西医科大学, 医学部, 助教 (10833064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中竹 利知 関西医科大学, 医学部, 助教 (40779401)
嶽北 佳輝 関西医科大学, 医学部, 診療教授 (70548403)
奥山 哲矢 関西医科大学, 医学部, 博士研究員 (80614966)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | delirium / inflammatory cytokine / Hepatobiliary Surgery / Pancreatic Surgery / comprehensive analysis / せん妄 / 術後せん妄 / 肝胆膵外科 / 炎症性サイトカイン / 網羅的解析 |
Outline of Research at the Start |
せん妄は、短期間の錯乱、変動する認知障害の急激な発症、注意能力の低下を伴う意識障害を特徴とし、高齢患者や高侵襲手術を受ける患者は注意を要する。 改善すべき重要な問題であるが、確立された予防法や治療方法が存在しない。 本研究では、手術侵襲が高い高難度肝胆膵外科手術症例において研究基盤を構築し、せん妄発症に先行して発現するバイオマーカーを網羅的に解析する。 せん妄発症と関連する血中バイオマーカー、特に炎症性サイトカインを中心とした網羅的な解析を行う。 本研究の結果を基盤として、せん妄の原因となるバイオマーカーを標的とする新規治療薬の開発に役立てる。
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Outline of Annual Research Achievements |
せん妄は、短期間の錯乱、変動する認知障害の急激な発症、注意能力の低下を伴う意識障害を特徴とする。複数の因子が関与するが、高齢患者や高侵襲手術を受ける患者は特に注意を要する。 本件は改善すべき重要な問題の一つであるが、未だ確立された予防法や治療方法が存在せず、新規治療法の開発が望まれる。消化器外科手術領域において、高難度肝胆膵外科手術は手術侵襲が高い。 本研究では高難度肝胆膵外科手術を受けた患者において、術後せん妄のデータベースによる研究基盤を構築することを第一目的とする。次に、せん妄症状の発症に先行して上昇し、術後早期に予測するバイオマーカーを網羅的に解析することを第二目的とする。せん妄症状の発症に先行して上昇する血中バイオマーカー、特に炎症性サイトカインを網羅的解析に基づき抽出する。本研究の結果を基盤にして、個別にせん妄の原因となる炎症性サイトカインをノックダウンする新規治療薬の開発に役立てる。現在は症例収集を中心に行っており、本報告書作成日(2024.4.16)現在で43例を達成している。年間40例の症例収集を見込んでおり、初年度としては予定通りの進行具合と考えられる。血液サンプルに関しては、血漿成分と末梢血単核細胞の抽出および冷凍保存を行っている。順次、サンプル解析を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予測よりも年間予定症例数は減少したものの、かつ当初予定していた同意取得率を上回る同意を得られたため、予定をやや超える43例の症例登録が完了している。合計100症例と設定しており、本年度中~来年度初頭での目標症例数達成を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
前述の通り症例登録に関しては順調に進んでいる。計画立案時の予定通り~やや進行した状況であり、血液サンプルの解析に関しても順次進めていく。血液サンプルの解析結果を順次小規模解析し、方向性の確認を継続的に行っていく。
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