Project/Area Number |
23K08236
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大澤 晋 岡山大学, 大学病院, 講師 (20643414)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 泰宏 岡山大学, 大学病院, 助教 (40534673)
中谷 達行 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 教授 (50520920)
逢坂 大樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70839141)
笠原 真悟 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90233692)
小谷 恭弘 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (90534678)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | Diamond-like Carbon / アルブミン / ePTFE / 人工血管 / Vascular Graft / Albumin Coating / Hemocompatibility / Vascular Surgery |
Outline of Research at the Start |
本研究では、DLCコーティングのePTFEに対する血液適合性評価で唯一欠点となるフィブリノーゲン吸着上昇を克服することが目的である。DLCコーティングでePTFEのアルブミン吸着が増える特徴を生かし、DLCコーティングePTFE人工血管にアルブミンをプレ吸着を行った上で、血液適合性、感染性が向上するかどうかを検討する。また、DLCは官能基(カルボキシル基、アミノ基)の有無で合計4種類作成可能で有り、血液適合性向上、抗感染性向上の目的に最適なDLCの種類を選別する。血液適合性の最も良い、アルブミンプレコーティングDLCePTFE人工血管においては、大動物への植え込み試験を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
Diamond-like-carbon (DLC) というカーボンコーティング素材がある。厚さ数十nmと極薄、強靭、平滑、半永久的耐久性、非アレルギー性等の生体材料に有利な性能を有する。人工血管等の管空状物質内空表面に施すことは従来不可能であったが、当研究室では、管空内へのDLCコーティング技術を世界で初めて開発し、特許を取得した。本技術を使用し、DLCコーティングePTFE人工血管を開発し、ePTFEの血液適合性が向上するかどうかを確認する実証実験行った。結果、DLCコーティングePTFEの血液適合性は通常のePTFEに比べて非劣勢であることが判明した。これはDLCは、平滑性の向上、親水性の向上、アルブミン付着の上昇、血小板付着減少という血液適合性に有利な性質を備えている反面、フィブリノーゲンの付着も増えているため、それが利点を相殺しているものと考えられた。このフィブリノーゲン付着増加を解決すれば血液適合性が改善し、現時点で最も血液適合性が高い人工血管素材であるePTFEを超える血液適合性が達成できるのではないかと考えられた。そこで我々は、まずDLCコーティングePTFE人工血管にアルブミンをプレコーティングして使用することで、DLCの利点を保ちながら、フィブリノーゲン付着増加のデメリットを克服できないかと考えた。本年度はePTFEにDLC、酸素付加DLC、窒素付加DLC、両性DLCをコーティングして、アルブミン吸着試験とフィブリノーゲン吸着試験をを各N6施行した、現在結果を解析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析結果次第だが、アルブミン吸着試験はほぼ終了したと思われる。動物実験に移行する。
|
Strategy for Future Research Activity |
動物実験の試行。
|