Project/Area Number |
23K08242
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
荻野 均 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (60393237)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 健太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (00377558)
岩橋 徹 東京医科大学, 医学部, 講師 (20385016)
島原 佑介 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20520802)
藤吉 俊毅 東京医科大学, 医学部, 講師 (50617800)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | 大動脈緊急症 / 診療の質的評価 / 診療の質指標 / 急性大動脈解離 / 大動脈瘤破裂 / 拠点施設 |
Outline of Research at the Start |
突然に発症し急性期致死率が極めて高い大動脈緊急症は「脳卒中・循環器病対策基本法」の中でも重点疾患であり、救急搬送を含め治療可能な拠点施設の設置が各都道府県で議論されている。しかしながら、施設要件を明示したものがない。本研究において、大動脈緊急症に対する診療の質指標(QI:quality indicators)を策定し、全国規模のNCD・JCVSD心臓血管外科データの解析を通して地域および施設ごとの診療の質的評価を行う。これにより大動脈緊急症対策の立案や拠点施設の選定に役立つ資料の記述が可能となり、大動脈緊急症診療体制の改善(質の向上)につなげる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
大動脈緊急症に対する診療の質指標(QI:quality indicators)を策定し、全国規模のNCD・JCVSD心臓血管外科データ(2021年登録)の解析を通して地域および施設ごとの診療の質的評価を行う。これにより大動脈緊急症対策の立案や拠点施設の選定に役立つ資料の記述が可能となり、大動脈緊急症診療体制の改善につながることが期待される。初年度として、データ使用・解析申請のためJCVSDサイドと会議を実施(2023年11月)。施設の年間大動脈緊急症(大動脈解離および胸部大動脈瘤破裂)外科治療件数を中心にQIとする旨を決定。JSCVDデータ使用委員会へ申請の方向となった。ただし、JCVSD内で別研究として2021年以前の症例データを使用した先行研究があり、その研究との調整が必要とのことで承認待ちとなった。また、同様にJCVSD2021年度登録症例データを用いた先行研究(NCDデータを用いた急性大動脈解離の外科治療に関する全国規模の診療実態調査)がずれ込み、2023年5月に第103回米国胸部外科学会において「Current Status of Surgical Treatment for Acute Aortic Dissection in Japan: Nation-wide Database Analysis」の題目で発表。以後、Journal for Thoracic and Cardiovascular Surgeryに掲載決定されるまで、NCD生物統計学者との作業が続いた事、更にその1年後のfollow-up研究の解析を依頼中である事も影響している。症例データは既に登録済みの2021年のものを使用予定であり、構造QIとして年間治療件数、過程QIとして地域と時間などQIが決まり次第解析可能なため、2年次に解析し、3年次に学会発表、論文作成の流れで研究を進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
使用データベース元であるJCVSDとのkick-off meetingを2023年11月21日に実施しているが、JCVSD内部での調整があり、最終的な了承が得られていない。理由の一つとして、同様にJCVSD2021年度登録症例データを用いた先行研究(NCDデータを用いた急性大動脈解離の外科治療に関する全国規模の診療実態調査)がずれ込み、2023年5月に第103回米国胸部外科学会(American Association for Thoracic Surgery)において「Current Status of Surgical Treatment for Acute Aortic Dissection in Japan: Nation-wide Database Analysis」の題目で発表。論文を作成し、最終的に2023年12月にJournal for Thoracic and Cardiovascular Surgeryに掲載決定されるまで、NCD生物統計学者との作業が続いた事、更にその1年後のfollow-up研究の解析を依頼中である事も影響している。症例データは既に登録済みの2021年のものを使用予定であり、構造QIとして年間治療件数、過程QIとして地域と時間など、QIが決まり次第解析可能なため、2年次に解析し、3年次に学会発表、論文作成の流れで研究を進めていけるものと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
症例データは既に登録済み(既に論文化済みの先行研究で使用・解析済み)の2021年のものを使用予定である。したがって、先ずは、構造QIとして年間治療件数や地域、過程QIとして搬送時間など、解析可能なQIを選出する。その後に症例データを解析し、学会発表、論文作成へとつなげていく予定である。また、関連研究として、東京都CCUネットワーク内の急性大動脈スーパーネットワークデータ(倫理委員会の承認済みで解析実施中)や日本循環器学会内の循環器疾患診療調査(JROAD、AMED支援による先行研究として実施し研究結果は既に論文化)などを本研究の考察の材料とする。これらの研究結果から、今後の大動脈緊急症の外科治療の更なる発展、学会への提言やガイドラインの策定へとつなげる。
|