Project/Area Number |
23K08248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
立石 渉 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (50722378)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / 免疫チェックポイントタンパク / 疲弊化T細胞 / PD-1/PD-L1 / 制御性T細胞 |
Outline of Research at the Start |
大動脈弁狭窄症(AS)の病変の主座である大動脈弁石灰化の病因メカニズムは、我々の研究により感染/炎症が関与していることが指摘された。感染/炎症に続発した免疫システムの破綻により大動脈弁組織の障害や弁石灰化が進行することが推察されたが、免疫システムを標的にすることでASの発症や進行を予防できるかは検討されていない。そこで制御系免疫システムに関与する制御性T細胞 (Treg)、免疫チェックポイント蛋白PD-1/PD-L1の活性化により細胞傷害活性が抑制された疲弊化T細胞に注目し、大動脈弁石灰化の分子生物学的病因メカニズムを解明することを目的とした。
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Outline of Annual Research Achievements |
大動脈弁狭窄症の病変の主座である大動脈弁石灰化の病因メカニズムは、現在も世界中で研究が進められているが手術以外の根治治療はなく、その病因メカニズムを標的とした明確な予防法や薬物療法は現時点でも確立していない。これまで我々は大動脈弁組織において免疫染色を行い、細胞傷害性T細胞・単球/マクロファージ・制御性T細胞・PD-1/PD-L1タンパクの発現を同定し、さらに石灰化部位での感染の既往を示すlipopolysaccharideの存在とPD-L1タンパクの高発現を明らかにした。 これらの知見から、感染/炎症に続発した免疫システムの破綻により大動脈弁組織の障害や弁石灰化が進行することが推察されたため、大動脈弁狭窄症例の弁において、慢性炎症の影響を評価するため、疲弊化T細胞に発現する新しい免疫チェックポイントタンパクTIGIT, TIM-3, PD-1の発現の有無を同定するため現在141症例の大動脈弁標本を準備し免疫染色を施行中、一部結果について統計学的検討を行い、学会発表の準備を進めている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
追加の倫理委員会申請に時間を要したため研究開始時期が大幅に遅延したため
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Strategy for Future Research Activity |
今回一部の大動脈弁標本において疲弊化T細胞の確認がされている。臨床データとの比較、確認されない弁とこれまで確認されている制御性T細胞、PD-L1、T細胞、マクロファージの浸潤との関連について調査する予定である。
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