Project/Area Number |
23K08325
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
大橋 拓矢 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90644518)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 暢宏 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (60309268)
平井 慶充 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10508013)
矢田 由美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50612959)
房本 安矢 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (50805736)
井口 豪人 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (90883158)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 肺瘻閉鎖 / マイクロニードル / ポリ乳酸シート / 癒着予防 / ポリグリコール酸シート |
Outline of Research at the Start |
呼吸器外科手術において区域切除といった複雑手術の増加により肺瘻のリスクは増加している。また複数回手術を受ける患者も増加しており、癒着回避も必須である。Polylactic acid (PLA)マイクロニードル型シートは癒着を起こさず、これまでと全く異なる機序でより確実に肺瘻閉鎖を可能にし、かつ癒着を回避する。 本研究は肺瘻閉鎖に特化したマイクロニードル形状のシートを開発し、肺瘻閉鎖効果、癒着回避効果および長期間の安全性を確認する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は既存のマイクロニードルシートプロトタイプの肺への最適化を目的に実験をおこなった。 当初はニードル長の検討をおこない、肺への接着性の強化を行う予定であった。基礎実験として現在臨床で使用されているPGAシートとプロトタイプのマイクロニードルシートを豚肺組織を用いて肺瘻閉鎖実験をおこないデータを採取、既存のPGAシートと比較した閉鎖能を確認した。その後ニードル丈を変更する予定であったが、心臓血管領域での止血用のマイクロニードル作成においてニードル形状を変更したプロトタイプのマイクロニードルシートが血管壁への把持力が高く、良好な接着性を有することが確認された。そのため肺瘻に対するマイクロニードルシートに関してもニードル丈を変更せずに、ニードル形状を止血用マイクロニードルと同様の形状に変更し、基礎実験をおこなった。肺でも同様の接着性を確認した。 本年度の実験により、さらに接着性の高いマイクロニードルシートの形状を確認できた。次年度以降にニードル丈を変更した実験を継続する必要性が出てきたが、肺瘻閉鎖シートにおいて接着能は最大の要であり、実臨床においても接着能を向上させることは非常に重要となるため本年度の実験結果は非常に有用な結果であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度はマイクロニードルシートのニードル長の検討をおこなう予定であったが、ニードル先端の形状変更に伴い、ニードル長を変更しての実験を行うことができなかった。本来行う予定であったニードル長を変更した実験は行えなかったが、現状よりも接着性が良好なニードル形状の確認ができたため進捗状況はやや遅れているとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、ニードル先端の形状の変更をおこなう。先端形状は3Dシミュレーションを用いることにより、従前の予定よりより豚肺を用いた実験数を減らして実証を行うことが可能となる可能性がある。しかし一定の豚肺を用いた実証実験を来年度もおこなう必要があるため、本年度分を繰り越して使用する。
|