Project/Area Number |
23K08341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
時永 泰行 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60438281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 景子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10886948)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 内皮グリコカリックス / 麻酔薬 |
Outline of Research at the Start |
周術期の輸液療法は組織への酸素運搬を維持するという目的がある。一方で、過剰輸液は血管から水分の漏出を引き起こし、外科処置での吻合不全を引き起こす。血管内皮細胞の内膜面には内皮グリコカリックスとよばれる糖鎖の層が存在し、血管の防護壁の機能をもつ。これまでに私たちは、内皮グリコカリックス構成要素の一つであるシアル酸に着目し、内皮グリコカリックス障害モデルを用いて、セボフルランがシアル酸転移酵素の機能を介して内皮グリコカリックスの回復を促進させることを明らかにしたがその機序は解明がなされてない。本研究によって理論的根拠に基づいた血管内皮の機能保持をめざす輸液管理が可能となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
周術期の輸液療法は組織への酸素運搬を維持するという目的がある。一方で、過剰輸液は血管から水分の漏出を引き起こし、外科処置での吻合不全を引き起こす。血管内皮細胞の内膜面には内皮グリコカリックスとよばれる糖鎖の層が存在し、血管の防護壁の機能をもつ。血管内皮機能を維持する上で内皮グリコカリックスそのものを治療の対象とし、どう保護し修復させるかが論点となっている。これまでに私たちは、内皮グリコカリックス障害を引き起こすことによって内皮依存性弛緩反応を抑制し、セボフルランがその抑制を回復させることを見いだした。しかし、その機序は明らかになっていない。本研究では、セボフルランが内皮グリコカリックス障害の回復効果に対して、シアル酸転移酵素の機能を亢進させることにより、内皮グリコカリックス障害の回復効果があるという仮説をたて、セボフルランの内皮グリコカリックス回復作用の機序を明らかにすることを目的とする。 ラット摘出血管、および血管内皮細胞を標本として、セボフルランの存在下、非存在下で過酸化水素処理後、膜上に存在する内皮グリコカリックスの障害・回復の程度を以下のアプローチで検討する。 ①生理学的検討として、血管の内皮依存性弛緩反応を等尺性張力測定によって行い、セボフルラン投与条件と内皮グリコカリックス回復の関連性を明らかにする。 ②免疫化学的検討として、共焦点顕微鏡を用いたST6Gal-1 の細胞内局在性の検討、内皮グリコカリックス障害の組織化学的検討、内皮グリコカリックス分解産物のELISA による定量評価を行う。 ③セボフルランによるST6Gal-1の発現量への効果を明らかにするためにリアルタイムPCR、ウェスタンブロットを行う。これらの結果からセボフルランがST6Gal-1を細胞膜への誘導を促進させることで内皮グリコカリックスの回復作用をもたらすことを明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に用いる機器が老朽化しており、その設定・故障の修理に時間がかかっていた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は生理学的検討、免疫化学的検討を行い、さらに続けてST6Gal-1の発現量の検討、ST6Gal-1の局在性の検討を行う。2025年度はそれまでの結果に加えてセボフルラン投与条件とST6Gal-1の発現量・局在性の関連性の検討を行い、論文化を目指す予定とする。
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