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辺縁系脳領域に着目した痛覚変調性疼痛に特異的な神経基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 23K08367
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 55050:Anesthesiology-related
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

黒崎 弘倫  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10584774)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords痛覚変調性疼痛 / 機能的結合 / 腹側内側前頭前野 / 神経障害性疼痛 / 機能的MRI / 慢性疼痛
Outline of Research at the Start

線維筋痛症、複合性局所疼痛症候群(Complex Regional Pain Syndrome; CRPS)I型、および明らかな原因が見当たらない慢性腰痛などは、これまで神経障害性疼痛に含まれてきた。しかしながら、これらの痛みは体性感覚神経系の傷害や疾患が明らかでないため、新分類では神経障害性疼痛に含まれない。すなわち、どちらにも分類されない“置き去りにされた痛み”である。
世界疼痛学会は新たに痛覚変調性疼痛(Nociplastic pain)を提唱した。
1、痛覚変調性疼痛患者に特異的な脳機能変化を明らかにする
2、それを基に新たな治療法開発の神経科学基盤を見出す
ことが概要である。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、安静時fMRIを用いて、痛覚変調性疼痛である線維筋痛症/CRPS I型に共通な機能的結合変化を明らかにし、さらに、症状と安静時機能的結合との関係を示すことである。令和5年度は、主に健常成人をリクルートし、MRI撮影を行った。並行してペインクリニック外来で線維筋痛症患者をリクルートしたが、被験者で承諾が得られたのは11人にとどまった。疾患群の被験者に対しては、疼痛の尺度評価とHADS、破局化傾向(PCS)の聴取を行った。
リクルートされた健常者、患者にMRI撮像を行った。MATLAB(r)上で起動させたConn.ver22を用いて解析を行った。MRI信号に対して前処理(preprocessing)、ノイズ除去を行った。MRIデータの質を検討するために、Framewise Displacementを算出した。Brainnetomeの2mmアトラスに基づいた関心領域(ROI)を作成した。
先行研究から、大うつ病の反芻症状に関連する領域が腹側内側前頭前野と21領域の機能的結合が報告されていた。
本研究では、大うつ病の報告を参考に、腹側内側前頭前野と21領域の機能的結合を算出し、それとPCSの反芻症状のスコアとの相関性を調査した。解析には一般線形化モデルを用いた。相関解析の際には、年齢、性別、疾患の罹病期間の影響を調整した。結果としては、腹側内側前頭前野と左前頭葉との機能的結合と反芻スコアに負の相関が認められた(p < 0.001, uncorrected)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

健常人のリクルートと疼痛患者(痛覚変調性疼痛患者)のリクルートは順調である。特に疼痛患者のリクルートの目標を40名としているため、症例は不足しているが次年度以降に調査する。
MRIデータの解析は、順調に進行している。
次年度以降で疼痛患者の症例が増加するに伴い、解析中の結果が変動する可能性がある。

Strategy for Future Research Activity

全脳の関心領域(ROI)の設定にはBrainnetomeの2mmアトラスを今後も用いる。令和6年度は、痛覚変調性疼痛患者のデータを用いつつ、過去に撮像した経験のあるデータ(健常人、神経障害性疼痛患者)との比較を行う予定である。
・健常成人 対 神経障害性疼痛(自験例の経験があるため、PHNとする)
・健常成人 対 痛覚変調性疼痛(線維筋痛症、CRPS I型)
・神経障害性疼痛 対 痛覚変調性疼痛
上記に対して解析し、比較する予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Wolf-Hirschhorn症候群を有する患児の 口唇形成術に対する全身麻酔経験2023

    • Author(s)
      島田拓矢、 小川舜也、 黒崎弘倫、 川股知之
    • Journal Title

      日臨麻会誌

      Volume: 43 Pages: 484487-484487

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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