脳虚血/再灌流障害において、分子シャペロンが神経炎症に及ぼす影響とその分子基盤
Project/Area Number |
23K08378
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
田辺 久美子 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402209)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | アストロサイト / サイトカイン / 分子シャペロン / 脳虚血/再灌流障害 |
Outline of Research at the Start |
heat shock protein (HSP)は細胞保護作用を持つが、細胞外に遊離すると炎症を促進するため、DAMPsの一つであるとされている。高分子量HSPは細胞外では炎症を促進するが、低分子量HSPは細胞外遊離によって、炎症亢進/抑制いずれの作用も示す。これは、低分子量HSPのリン酸化状態やリン酸化部位による違いであると考えられている。しかし、リン酸化、脱リン酸化、細胞外遊離の機序には未だに不明な点が多い。これらの細胞内伝達機構が明らかとなれば、虚血性脳疾患時の神経保護薬の開発だけではなく、中枢神経系障害の高い症例や合併症を中枢神経系有する患者の麻酔管理に応用できる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
培養初代アストロサイト細胞株C8D1Aを用いて、TGFβによるIL-6遊離機序を検討している。TGFβによるIL-6遊離はPI3kinase阻害薬であるwortomaninでは影響されなかったが、同じくPI3kinase阻害薬であるLY294002では抑制された。PI3kinaseによってAktならびにmTORが活性化されるため、mTOR阻害薬であるラパマイシンがTGFβによるIL-6遊離を抑制することを明らかとした。現在、Aktの阻害薬の影響を確認中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究室の環境変化の影響か、細胞培養がうまくできない。
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Strategy for Future Research Activity |
TGFβによるIL-6遊離に対するAkt阻害薬の影響を確定。更に、smad2/3経路との関係を明らかにする。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)