Project/Area Number |
23K08424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 一弘 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50378486)
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402716)
水村 直人 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70869221)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 多臓器不全 / 骨髄動員 / プロインスリン陽性細胞 / 骨髄造血幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
多臓器不全は今なお有効な治療法の無い難治性の病態であり、現代医療の問題となっている。申請者らは、多臓器不全患者に生じる臓器不全と糖尿病合併症にて見られる臓器不全の類似点から勘案し、骨髄造血前駆細胞の異常化および本来骨髄から各臓器に分布し機能している細胞が減少することにより様々な臓器の機能不全を生じていることを見出した。本申請にて申請者は、骨髄前駆細胞の異常が、骨髄動員と呼ばれる侵襲時に生じる骨髄細胞の血液中への多量の放出に関連していること。骨髄動員およびその前後の骨髄造血前駆細胞の異常について調査を行い、骨髄動員および骨髄前駆細胞の異常が多臓器不全及ぼす影響につき調査を行うこととしている。
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Outline of Annual Research Achievements |
多臓器不全は今なお有効な治療法の無い難治性の病態である。申請者らは、多臓器不全患者に生じる臓器不全と糖尿病合併症にて見られる臓器不全の類似点より、両者には共通のメカニズムが存在すると考え研究を進めてきた。その結果、骨髄造血前駆細胞の異常化および本来骨髄から各臓器に分布し機能している細胞が減少することにより様々な臓器の機能不全を生じていることを見出した。さらにこの骨髄前駆細胞の異常は、骨髄動員と呼ばれる侵襲時に生じる骨髄細胞の血液中への多量の放出に関連して出現していることを見出しており、この骨髄動員によって生じる現象が骨髄前駆細胞の異常化、ひいては多臓器不全の一因となると考えている。 令和5年度は、マウスの骨髄動員の調査から開始した。マウスにリポポリサッカライド(LPS)を腹腔内投与したところ、24時間後にマウスにおける骨髄造血幹細胞と考えられているLSK細胞が末梢血液中に正常の10-20倍程度に増加することを見出した。また、腹膜炎モデルである盲腸結紮穿刺モデル(CLPモデル)においてもLSK細胞が末梢血液中に正常の約10倍程度増加することを見出した。この現象は血管作動薬であるノルアドレナリンの投与にても誘導されることを見出した。今後この骨髄動員前後での幹細胞の性質の変化につき調査を進めていく予定である。また、集中治療室入室患者の末梢血よりCD34陽性細胞をMACSにて取り出し、骨髄動員前後での性質の違いについての調査、およびフローサイトメトリーにてCD34陽性細胞の発現蛋白の性質の変化の調査を開始した。しかし骨髄動員の正確なタイミングが症例によって異なるため、まず骨髄動員の統計を得ることも開始しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒトにおける研究において、集中治療室入室患者のCD34陽性細胞の変化の調査の進展が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
人における研究においては、集中治療室入室患者における骨髄造血幹細胞/前駆細胞の調査をを進めていき、マウスにおける研究においては、骨髄造血幹細胞の骨髄動員前後の性質の変化について調査を進める予定である。
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