Project/Area Number |
23K08432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 匡人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (80747551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 敦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (00890930)
長江 千愛 (大井千愛) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (00387002)
藤原 立樹 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (00632291)
吉田 徹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70265601)
清野 雄介 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90366352)
山下 敦己 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60554798)
市場 晋吾 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30284102)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | ECMO / ステロイド / 血栓 / 膜型人工肺 / インドシアニングリーン / 血栓凝固 |
Outline of Research at the Start |
体外式膜型人工肺(ECMO)時に大きな懸念となるのが回路内血栓の形成である.その主な原因の一つとして考えられているのが,回路など人工物への血液の暴露,またECMO導入の原因となった元疾患により惹起される全身炎症反応であるが,その形成機序などはin vitroの域を超えない.本研究では,ECMO回路への血液暴露により惹起されることで生じる血液凝固線溶系へのステロイド剤の影響を明らかにするとともに,ステロイド剤そのものが血小板凝集へ与える影響を明らかにする.またインドシアニングリーン蛍光造影を用いた新しい血栓検出方法の臨床的評価を行い,ECMO管理におけるより良い血栓評価の方法を模索する.
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Outline of Annual Research Achievements |
「膜型人工肺(ECMO)における全身静脈ステロイドの血栓形成へ与える影響:盲検ランダム化比較試験」と題して研究計画書を作成し、聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会に提出した。同委員会での協議の結果、介入試験を行うことの正当性を示す必要性が指摘された。それを踏まえ、まず院内でのステロイド使用状況を後方視的に検証している。また、研究デザインを前向き観察研究に変更して再度研究計画を作成している。前向き観察研究では、ECMO回路内血栓に対するステロイド投与が与える影響を検証すると同時に、インドシアニングリーンを用いた血栓評価法の実用性の評価やECMO回路内血栓の組織学的評価も行う予定である。研究計画に関しては、共同研究者間で定期的にオンラインミーティングを開催し、研究計画の推敲を行なっている。 また、同時進行で研究遂行に必要な準備を進めている。インドシアニングリーンを用いた血栓評価に必要な光学検出器に関しては、高額なため研究費での購入が不可能であったためアイ・エム・アイ株式会社と交渉を重ね、レンタル形式での提供の承諾を頂いた。光学検出器に接続可能な録画装置は既に研究費で購入済である。インドシアニングリーンを用いた血栓評価法については、開発者兼本研究分担者である藤原立樹医師が勤務する東京医科歯科大学で実施した動物実験を研究代表者が見学・技術の習得を行い、研究実施施設での使用開始の準備を整えている。 本研究に関する学術的活動として、2024年6月にメキシコ・カンクンで開催されるWorld Federation of Pediatric Intensive & Critical Care Societies 2024にてECMO関連の症例報告を行うべく抄録を提出し採用されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における血栓評価に必要な光学検出器に関して、当初、院内の既存の機器を使用予定であった。しかしながら、他用途との兼ね合いから本研究に使用することが実質的に不可能と判断された。本機器は高額なため研究費での購入が困難であり、レンタル形式での提供の交渉に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
盲検ランダム化比較試験の実現に向けて、院内でのECMO患者におけるステロイド使用状況を後方視的に検証している。今後は、ECMO回路内血栓に対するステロイド投与が与える影響に加え、インドシアニングリーンを用いた血栓評価法の実用性やECMO回路内血栓の組織学的特徴を前向き観察研究で評価する予定である。
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