Research regarding the elucidation of cell death caused by cardiopulmonary arrest and resuscitation intending to establish the new cardiopulmonary resuscitation
Project/Area Number |
23K08439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
大嶋 清宏 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60361375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 悠輔 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90805897)
一色 雄太 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60913085)
福島 一憲 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (40955275)
荒巻 裕斗 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10974529)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 心肺蘇生 / 心肺停止 / 細胞死 |
Outline of Research at the Start |
細胞死には、ネクローシスなどの「偶発的な細胞死または事故的細胞死」と、アポトーシスに代表される「プログラム細胞死、または制御された細胞死」が知られてきたが、近年、脂質酸化を介した新しい細胞死であるフェロトーシスが注目されている。 本研究の概要は、心肺停止や心肺蘇生により導かれる細胞死の詳細を検討し、その結果を、さらに進化した心肺蘇生法確立の一助とすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
心肺停止に対しては、世界的なガイドラインに基づいた心肺蘇生が広く普及している。心肺蘇生ガイドラインにおける血管収縮薬の第一選択はアドレナリンであるが、その効果や役割に関しては未だcontroversialな点がある。心肺停止状態の1つである心室細動(ventricular fibrillation、VF)と血中カテコラミン濃度の関連について臨床的検討を行った。2014年7月~2017年7月までに群馬大学医学部附属病院へ救急搬送された院外発症のCPAのうち、救急隊現着時あるいは病着時にVFだった症例を対象とした(本研究内容は群馬大学医学部附属病院倫理委員会で承認済、承認番号#14-13)。病着時に心肺蘇生を継続しながら直ちに採血を行い、血中カテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン)濃度を測定した。対象を自己心拍再開(return of spontaneous circulation、ROSC)あり(ROSC+)群となし(ROSC-)群の2群に分け、血中のカテコラミン濃度を比較した。結果として、血中アドレナリンおよびノルアドレナリン濃度はROSC+群がROSC-群に比較して有意に低値であった(血中アドレナリン濃度はROSC+群:0.50(0.34-1.93)ng/ml、ROSC-群:216.69(178.75-424.93)ng/ml、p=0.002、血中ノルアドレナリン濃度はROSC+群:0.50(0.32-1.16)ng/ml、ROSC-群:3.34(1.09-5.79)ng/ml、p=0.042、データは中央値およびIQRで表記)。一方、血中ドパミン濃度に関しては、2群間で有意な差はみられなかった。以上の結果から、院外発症のVF症例において、血中アドレナリン濃度上昇は、ROSC獲得に直接寄与しない可能性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心肺停止状態の1つである心室細動において、アドレナリンを含めた、救急搬送時の血中カテコラミン濃度と自己心拍再開の関連に関して、有意義な研究成果が得られ、この内容は英文論文として、既にCureus誌(Impact Factor 2022:1.2)に掲載済みである(Oshima K, et al. The Association Between Ventricular Fibrillation and Serum Catecholamine Levels. Cureus. 2023;15(8):e43252, doi: 10.7759/cureus.43252)。この成果は、新たな心肺蘇生法確立を目指した心肺停止・蘇生による細胞死の解明に関する研究遂行に有益な内容である。
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Strategy for Future Research Activity |
VF以外の心肺停止状態である、電気ショック適応外である心静止および無脈性電気活動においても、自己心拍再開と血中カテコラミン濃度との関連を検討する。そして、それらの研究成果を踏まえて、新たな心肺蘇生法確立を目指した心肺停止・蘇生による細胞死の解明に関する研究を進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)