Project/Area Number |
23K08452
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
鍬方 安行 関西医科大学, 医学部, 教授 (50273678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室谷 卓 関西医科大学, 医学部, 講師 (20528434)
池側 均 関西医科大学, 医学部, 准教授 (80379198)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | sepsis / endotoxin / fear odors / splanchnic circulation / circulatory shock |
Outline of Research at the Start |
チアゾリン恐怖臭物質群のひとつである2MTが実験的敗血症モデルにたいする昇圧効果・腸管循環維持効果を有することを自らの研究グループが発見したことをうけ、2MTの敗血症ショックにたいする治療薬としての可能性を探索する。In vivo動物モデルにおいて静脈内投与の至適投与方法を明らかにするとともに、効果発現のメカニズムを探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
チアゾリン恐怖臭物質群のひとつである2-Methyl-2thiazoline(2MT)が実験的敗血症モデルにたいする昇圧効果・腸管循環維持効果を有することを自らの研究グループ が発見したことをうけ、2MTの敗血症ショックにたいする治療薬としての可能性を探索する。ミダゾラム、塩酸メデトミジン、ブトルファノールを用いる混合麻酔は変更なく実験を実施し、先行実験としてウサギにLPS(1㎎/kg)を投与し血液分布異常性ショックを再現し、2MT等の薬剤投与によって空腸粘膜組織血流を評価し、心室内圧容量測定を行うことによって2MTが循環に与える影響を評価する方針であったが、従来使用してきたLaser doppler scanが故障したために研究実施中断を余儀なくされた。2023年10月を新規機材を導入、11月より使用開始できたが、基準データ較正確認などに時間を費やすこととなった(費用の一部を備品として追加報告)。また、測定対象腸管絨毛上皮を拡大撮影できるマクロカメラも導入し、追加的測定を可能とした。結果として当初予定していた実験数を下回ることとなったが、さらに心・血行動態測定を圧容積関係から詳細に分析できるMPVS systemを追加導入し、測定手法を飛躍的に整備したうえで、敗血症ショック時の循環動態破綻メカニズムの解析を行うべく、実験系を確立中である。今後、予定していたLPS投与によるウサギ敗血症モデルへの2MTの至適投与量を探索してゆく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Laser doppler scanが予定外に故障し、業者による修理が不可能との判定をえた。このため、新たな機器(OMEGAZONE)を導入するとともに、実体顕微カメラ(GOKO Pro、備品追記)を購入し、あらたな測定環境を整えた。また、心・血行動態を心室内圧容積ループより解析できる機器(MPVS ULTRA)を導入、測定計の新機軸を確立した。Moor LDI故障による研究実施中断をへて、新たな測定環境のbaseline値測定を急いだ初年度計画となった。今後、予定していたLPS投与によるウサギ敗血症モデルへの2MTの至適投与量を探索してゆく計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな計測系の安定化をへて、血液分布異常性ショックモデルに対しウサギに対して1)コントロール群,2)LPS(1mg/kg)群, 3)2MT群,4)LPS+2MT群の4群を作成し、新規の Laser doppler scan、実態顕微カメラとMPVS systemを用いて、腸管組織血流の変化に加えて心力学的アプローチでの酸素運搬量/酸素消費量関係の実数化を予定している。
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