Project/Area Number |
23K08486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
室谷 卓 関西医科大学, 医学部, 講師 (20528434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍬方 安行 関西医科大学, 医学部, 教授 (50273678)
中村 佳裕 関西医科大学, 医学部, 助教 (90810002)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 虚血再灌流 / 絨毛障害 / 虚血再灌流障害 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は腸管の虚血再灌流障害を軽減させることのできる薬剤を開発、検討することである。本研究では敗血症モデルや心筋・脳の虚血再灌流の障害軽減に効果があると報告されているチアゾリン類恐怖臭(Thiazoline-related fear odors: tFO)の1つである2MT(2-methyl-2-thiazoline)をマウス腸管虚血再灌流障害モデルに使用することでその障害の軽減が可能かどうか検討する。腸管虚血再灌流障害モデルマウスを作成し、2MTを投与し、腸管組織HE染色の組織障害スコア、血清サイトカイン、補体や抗体の免疫染色などを用いて群間比較を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は腸管への虚血再灌流障害を再現するモデルマウスを用いて、腸管虚血再灌流の腸管のみならず全身への影響を軽減しうる薬剤の開発と発見を行うものである。具体的にはC57BL6マウス(6-10週齢)に対し塩酸メデトミジン+ミダゾラム+酒石酸ブトルファノールを腹腔内に投与し、全身麻酔(鎮静、鎮痛)を行い、開腹ののち上腸間膜動脈を選択的に小動脈用鉗子で可逆的に遮断し30分の経過ののち血管止血鉗子を除去し閉腹し240分の再灌流時間を設け、腸管および全身に起こる障害を評価した。虚血再灌流障害の発症後、イソフルランの高濃度投与によって安楽死させ、全血の採血と腸管を採取した。同様の実験で血管遮断をしないものをshamとして扱い、血管遮断を行う群をIR群(Ischemia Reperfusion群)と呼称した。他モデルで昇圧効果や抗炎症効果の可能性が指摘されている2MT(2-Mechylthiazoline)の投与の有無で群を区別し4群にわけて実験をおこなった。(sham群、IR群、sham+2MT群、IR+2MT群)4群を比較することにより投与薬剤が腸管虚血再還流障害の制御に効果があるか検討を行う。 血液の検体についてはTNFαやIL6などの炎症性サイトカインの血中濃度の測定をELISAでおこなった。小腸のHE染色での絨毛の障害の程度を現在評価中である。障害の有無に違いがあれば投与薬剤については効果についての影響、関連性が考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全身麻酔下のC57BL6マウス(6-10週齢)に対し上記手技で研究を進めている。虚血再灌流障害が全身にあたえる影響を考慮し麻酔薬の容量調整を行った。当初モデルマウスの虚血再灌流が起こらず、血管結紮の方法を変更して研究を継続した。また、2MTの投与方法、時期を変更して投与を行うことを追加した。炎症性サイトカインの血中濃度の測定を行ったが得られた血液量からすべてのサイトカイン測定が行えておらず今後追加で行う方針である。現在、採取した小腸検体をHE染色し絨毛の障害スケールを用いて評価している。全体として概ね計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度のデータ解析を前半で行う。腸管検体はHE染色を行い連続した絨毛を定められたスコアリング手法で評価し、薬剤の投与の有無で絨毛の障害に差があるか判定を行う。絨毛障害が見られた場合には追加で同様の実験を行い、検討できていない炎症性サイトカインの測定を行う。絨毛障害あるいはサイトカインの産生の差が見られなかった場合は薬剤の投与方法を腹腔内投与から皮下注射など投与経路の変更や投与タイミングの変更を検討する。また、絨毛の差が見られた場合には補体や抗体の沈着が見られるか同様の検体の免疫染色をおこなう。 後半では上記実験の継続と良好な結果が得られた場合には日本救急医学会をはじめとした研究会で発表をおこなう。
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