Project/Area Number |
23K08546
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
比嘉 那優大 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90792200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花谷 亮典 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (60304424)
谷本 昭英 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10217151)
米澤 大 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (50550076)
横山 勢也 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20569941)
濱田 大治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30771480)
赤羽 俊章 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特例助教 (70754480)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ゲノムプロファイル / 意義不明変異 / プロテオミクス解析 / 膠芽腫 / 空間的プロテオミクス解析 / VUS / 遺伝子パネル検査 |
Outline of Research at the Start |
独自に開発した神経膠腫に特化したカスタム遺伝子パネル検査で検出された遺伝子変異の特性(病的変異なのか、治療標的となりうるかなど)を検討し、がん細胞増殖および薬剤感受性など意義不明変異(VUS)の機能を明らかにする。次に、解析した遺伝子変異を有する患者の組織標本を用いて分子生物学的および病理学的検査を行い、遺伝子変異とその遺伝子から翻訳される蛋白質との空間的関連性を精査する。加えて、標本が得られた腫瘍部の位置情報をもとに遺伝子変異および臨床情報をマッピングし、遺伝子変異の空間的特性を探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年WHO脳腫瘍分類が第5版に改訂され、遺伝子変異をはじめとする分子診断は必須となりつつあるため、がん「遺伝子パネル検査」は、膠芽腫の治療において重要である。しかしながら、このパネル検査結果から数多くの意義不明変異(variant of uncertain significance:VUS)が検出されていることから、病的変異に関するエビデンスの構築は喫緊の課題である。そこで本研究計画では、VUSの意義を解明するとともに、VUSから翻訳される蛋白質の組織内分布解析(空間的プロテオミクス解析)を行うことでVUSの分子生物学的および組織学的背景を明らかにすることを目的とする。解析対象の遺伝子としては予後不良因子としてPDGFRA遺伝子、予後良好因子としてEGFR遺伝子を抽出した。PDGFRA遺伝子変異は男性に多く、高齢という特徴を有していた。しかし、PDGFRA遺伝子変異を有する症例での検討では、細胞内ドメインに変異をもつ症例は女性に多く、細胞外ドメインに変異をもつ症例は男性に多いという特徴を有していた。また、EGFR遺伝子変異を有する症例の検討では、諸外国のコホートと比較して細胞内ドメインに変異をもつ割合が高いことが明らかとなった。以上より、遺伝子変異がどのドメインにあるかによって臨床学的背景が異なることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解析は進んでおり、解析対象とする遺伝子変異の抽出および臨床学的背景の検討は行っている。しかし、本研究で重要な、VUSから翻訳される蛋白質の組織内分布解析に必要な抗体の選定や条件検討には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
解析対象とする遺伝子変異の更なる抽出および臨床学的検討を行う。また蛋白質の組織内分布解析に必要な抗体の選定および条件検討を行い対象遺伝子から翻訳された蛋白質の発現状況を免疫染色で確認する。加えて、腫瘍辺縁部も解析を行い、腫瘍部および非腫瘍部の比較から遺伝子変異の位置関係や空間的(組織的)特異性および局在化の有無について検討する。
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