Project/Area Number |
23K08652
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大内田 守 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (80213635)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 滑膜肉腫 / 免疫沈降 / 発症メカニズム |
Outline of Research at the Start |
滑膜肉腫は若年者に好発する高悪性度軟部肉腫で、肺転移やリンパ節転移をきたして死にいたる予後不良な疾患である。特異的な染色体転座により生じる融合遺伝子SS18-SSXが滑膜肉腫の原因遺伝子である。我々はこれまでに、SS18-SSX蛋白の局在を阻害すると腫瘍が死滅することを見出した。本研究では、滑膜肉腫が死滅することを機能的に検証された系を利用して、SS18-SSX蛋白が直接相互作用している標的蛋白を明らかにし滑膜肉腫発症メカニズムの解明を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
異なるTag配列を持つSS18-SSXおよび遺伝子Aの発現ベクター作製を行った。誘導可能なTetプロモーターを持つpRetroX-TetOne-puroレトロウイルスベクターはpuromycin耐性型であるので、puromycinの代わりにBlasticidin耐性型の改良ベクターを作成した。 Blasticidin耐性型にはFLAG-tag、S-tag、GFP融合型SS18-SSXを挿入し、puromycin耐性型にはFLAG-tag、Strep-tagII融合型遺伝子Aを挿入した。まずSS18-SSXベクターを用いたレトロウイルスを滑膜肉腫細胞株に感染させた。Blasticidin耐性株は多数得られたが、GFP-SS18-SSXを発現する割が低く、数回試みたが最終的に断念した。GFPはSS18-SSX蛋白局在変化の可視化モニタリングに必要であるが、Blasticidin耐性遺伝子挿入型ウイルスベクターにとってはSS18-SSXとGFPの融合遺伝子の挿入は、全サイズが大きくなり不安定になった可能性が考えられた。 そこで、Blasticidin耐性型ベクターにはサイズが小さいFLAG-tag、S-tag、GFP融合型の遺伝子Aを挿入し、puromycin耐性型ベクターには6xHis-tag融合型のSS18-SSXまたは6xHis-tag融合型GFPを導入した。ベクターを作成後、まず、遺伝子Aベクターを用いてレトロウイルスを作製後、滑膜肉腫細胞株に感染させた。Blasticidinで耐性株を選択後、シングルクローンを単離した。そのシングルクローン細胞株に、ドキシサイクリンを添加するとTetプロモーターからGFP-遺伝子Aの融合蛋白が発現され、well中の滑膜肉腫細胞がほぼ100%死滅することを確認した。遺伝子A発現により滑膜肉腫が死滅することを検証した発現誘導系の作製に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
がん融合遺伝子SS18-SSXを持つ滑膜肉腫に遺伝子Aを発現させることにより、滑膜肉腫が死滅する発現誘導系を作成し、SS18-SSX蛋白および遺伝子A蛋白と直接作用している標的蛋白を、Tagを介して免疫沈降し、その標的蛋白の同定と機能解明を目指す。今年度は2つのベクターとしてpuromycin耐性型とBlasticidin耐性型を作製して、SS18-SSX遺伝子と遺伝子Aを入れた。その際に、Blasticidin耐性型はベクターサイズがやや大きくなっているのだが、そのサイズの大きいベクターにサイズが大きいSS18-SSX遺伝子を入れた。結果的に安定した発現が観察されないことより、ベクターサイズが原因ではないかと考えられた。その後、ベクター側と挿入遺伝子側を入れ替えて作製し、発現誘導系を樹立した。やや遅れてはいるが、遺伝子A発現により滑膜肉腫が死滅する発現誘導系の作製に成功した点は成果があったと感じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、遺伝子A発現により滑膜肉腫が死滅する誘導可能な滑膜肉腫細胞に、6xHis-tag融合型のSS18-SSXまたは6xHis-tag融合型GFPを持つpuromycin耐性型ベクターを導入する。両方の遺伝子(Tag付きSS18-SSXとTag付き遺伝子A)を持つ細胞が出来次第、Tagを介して免疫沈降と標的蛋白の同定を行う計画である。
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