Project/Area Number |
23K08703
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
面川 庄平 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70597103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 健二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (20445076)
長嶋 光幸 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60863404)
美波 直岐 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 医員 (60974681)
清水 隆昌 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (70464667)
長谷川 英雄 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (10812688)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 再生神経 / インターフェイス / 有痛性 / 断端神経腫 / 新規治療 |
Outline of Research at the Start |
本邦では、糖尿病や動脈硬化に起因する末梢動脈疾患の悪化により下肢切断に至るケースだけでも年間に1万人以上存在し、末梢神経損傷は全外傷の5%に発生している。四肢切断や末梢神経損傷の後には、しばしば有痛性断端神経腫を形成し難治性の神経障害性疼痛を引き起こす。有痛性断端神経腫の病態は、未だ完全に解明されておらず、確実な治療法や予防法が存在しないために、患者の社会復帰を妨げる大きな要因となっている。本研究は、難治性疾患である有痛性断端神経腫の治療と予防に有用な新しい外科的治療法を開発することを目的としており、動物(ラット)を用いてその新規治療の有用性を証明する予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
実験は代表者及び分担者が行っている。ラットを用いて再生末梢神経インターフェース(RPNI)の作製している。全身麻酔下に3ヵ月齢(体重250~350g)Fischer344雄ラットの大腿部で坐骨神経を同定し、総腓骨神経と脛骨神経への分岐部直前で坐骨神経を切断する。次に同側下腿から長趾伸筋を全長で採取し、長趾伸筋の近位端と遠位端をそれぞれ大腿骨両端の骨膜に縫合して大腿部に移植する。長趾伸筋の表層を筋線維方向に縦切し、切断した坐骨神経を長趾伸筋内に埋没させ、8-0ナイロン糸で筋膜を縫合して再生末梢神経インターフェース(RPNI)を作製する。コントロール(神経断端の無処置)群も同様に作製している。今後、経時的に屠殺し、各時点における有痛性断端神経腫の定量的評価をおこない、RPNI群とコントロール群の比較を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験は代表者及び分担者が行っているが、ラットを用いて再生末梢神経インターフェース(RPNI)の作製およびコントロール群の作製を行っている。有痛性断端神経腫の定量的評価については、今後積極的に施行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
有痛性断端神経腫の定量的評価を以下の方法で行う。 1) Autotomy(自噛行為)の程度をModified Wall scaleで評価する。 2) 神経断端組織を採取し、特殊組織染色として抗ニューロフィラメント(NF-200)抗体でラベルしたMason-Trichrome染色を施行する。神経軸索の配列形態をKochらの方法により半定量評価する(配列が一定でないほど有痛性)。 3) 神経断端組織の透過電顕標本を作製し、有痛性断端神経腫の指標である有髄神経と無髄神経の比率を算出する(無髄神経が多いほど有痛性)。 4) L4後根神経節を採取し、疼痛関連マーカーであるc-fosおよびsubstance Pの発現をWestern Blot法により定量分析する(発現が大きいほど有痛性)。
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