Project/Area Number |
23K08709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川守田 直樹 東北大学, 大学病院, 講師 (00617524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 明宏 東北大学, 医学系研究科, 教授 (70344661)
佐竹 洋平 東北大学, 大学病院, 助教 (70783984)
川崎 芳英 東北大学, 大学病院, 講師 (80722256)
佐藤 琢磨 東北大学, 大学病院, 助教 (80804856)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 低活動膀胱 / 神経因性膀胱 / 骨盤内蔵手術 |
Outline of Research at the Start |
低活動膀胱は膀胱の収縮力が低下し、強い障害では自力で排尿ができない尿閉となり、カテーテルによる治療が必要になる病態である。骨盤内臓器手術後の急性膀胱障害では、間欠自己導尿必要になることも多い。導尿は残尿なく排尿させるため、膀胱の血流改善の効果もあり、膀胱リハビリの要素も含む。一方、膀胱機能障害の改善を評価・予測する診断法が存在せず、臨床現場では経験則でCICの離脱など排尿管理している。そこで、UABの重症度、改善を予測する診断法があれば、治療介入の重要な診療支援ツールとなり、CIC離脱の予測が可能となり、適切な排尿管理が可能となるため本研究を立案した。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮頚癌に対する、広汎子宮全摘術に代表される骨盤内臓器手術はしばしば膀胱を支配する自律神経の障害を生じ、排尿障害を引き起こす。膀胱の自律神経障害(神経因生膀胱)により排尿ができない状態となり、患者が尿を排出するカテーテルを尿道より挿入し排尿する、導尿を間欠的に行う必要がある。手術による神経因性膀胱は経時的に回復する場合も多いが、導尿をせず膀胱に過剰に蓄尿された状態が続くと膀胱壁の虚血となり、機能改善に悪影響をきたす。しかしながら、現在は膀胱機能の改善を予測する因子がなく、患者が導尿を適切にできているか、いつまで続ければ回復するのか予測不能である。 そこで、1)骨盤神経損傷の神経因性動物モデルを作成し、膀胱機能の改善を予測するバイオマーカーの探索と、2)臨床患者で膀胱機能の改善を予測する特徴を膀胱機能尿流動態検査で得られた多角的パラメーターの経時変化より探索する研究を立案した。 今年度は、1)急性期の神経因性膀胱ラットモデル(一時自排尿不能となるも再度排尿機能を獲得する)を作成するための、骨盤神経の損傷方法、損傷の強度の条件設定を行った。複数の条件設定で膀胱機能を経時的に評価した結果、ラットの骨盤内臓器手術後の神経因性膀胱モデルを作成しつつある。2)については、「骨盤内早期術後排尿機能障害の機能回復に関する観察研究」を立案し、倫理委員会の承認を得た。そして、子宮頸癌患者で子宮癌の手術治療予定の患者に説明と同意を得たのち、これら患者の排尿障害診療における膀胱機能・血液・尿検査データの蓄積を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、基礎実験においてラットの病態モデルを作成すること。臨床研究では、研究計画の倫理委員会での承認を得たのち、臨床データの蓄積を行う予定であった。そのため、計画はおおむね順調に推移しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、ラットの病態モデルを用いて、膀胱内圧測定を経時的に行い膀胱機能障害の改善の特徴をつかむとともに、尿試料より、機能障害の重症度に関連したパラメーターを、マイクロアレイ解析により探索する。また、臨床研究では、引き続き骨盤内臓器手術の患者の組み入れを行い、膀胱機能の尿流動態機能検査、血液・尿試料の収集を行う予定である。
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