Project/Area Number |
23K08739
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
丹治 亮 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70939272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 香菜子 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70838193)
秦 淳也 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00769606)
佐藤 雄一 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00706848)
小島 祥敬 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60305539)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 前立腺肥大症 / 線維化 / マクロファージ / M2マクロファージ |
Outline of Research at the Start |
前立腺肥大症(BPH)は進行とともに組織線維化が進むが、その発症機序は未だ解明されていない。特に豊富な線維成分を有するBPH患者は、薬物治療に対して抵抗性を呈し、しばしば手術加療が必要となるため、その解明は臨床上重要な課題となっている。一方、最近、M2マクロファージによるIL-4産生を介した活性化経路が組織線維化に関与することが注目されているが、前立腺肥大症発症への関与は明らかにされていない。そこで本研究は、M2マクロファージによる新たな線維化促進過程に着目し、BPHモデルラット組織、ヒトBPH組織を用いた基礎的研究を行うことで、前立腺線維化機序の解明及び新規治療・予防薬の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
前立腺肥大症(BPH)は進行とともに組織線維化が進むが、その発症機序は未だ解明されていない。特に豊富な線維成分を有するBPH患者は、薬物治療に対して抵抗性を呈し、しばしば手術加療が必要となるため、その解明は臨床上重要な課題となっている。これまで私たちは、前立腺線維化過程において筋線維芽細胞が中心的な役割を果たすことを明らかにし、新たに筋線維芽細胞の前駆細胞を発見した。しかしその細胞分化・活性化過程についてはわかっていない。一方、最近、M2マクロファージによるIL-4産生を介した活性化経路が組織線維化に関与することが注目されているが、前立腺肥大症発症への関与は明らかにされていない。そこで本研究は、M2マクロファージによる新たな線維化促進過程に着目し、BPHモデルラット組織、ヒトBPH組織を用いた基礎的研究を行うことで、前立腺線維化機序の解明及び新規治療・予防薬の開発を目指す。 前立腺線維化発症抑制機序解明のための研究の初期段階として、私たちが独自に開発したヒトBPHに病理学的に極めて類似した間質優位BPHモデルラットを用いて、M2マクロファージと線維化の関連を検討した。作成した間質優位BPHラットより得たBPHモデル16検体を用いて、CD86・CD136・CD68の免疫組織科学染色においてM1/M2マクロファージの比率を評価し、またHematoxilin-Eosin染色・Elastica-Masson染色・αSMA免疫組織科学染色にて線維化の程度の評価を行い、統計学的検討を行った。結果、間質優位BPHモデルにおいて、間質面積や線維割合とM2マクロファージに正の相関が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
間質優位BPHモデルにおける免疫組織科学染色にて、間質成分や線維化優位であることと、M2マクロファージに正の相関が確認でき、仮説を実証できる一定の結果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は作成したBPHモデルを用いて、線維化関連分子(α-SMA、collagen-Ⅰ、Smad3、phospho-Smad3、STAT6、phospho-STAT6、Akt、phospho-Akt、ERK1/2、phospho-ERK1/2、IL-4Rα、TGFβRⅠ、TGFβRⅡ)の発現機能解析を進め、線維化に至る機序の解明を行う予定である。
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