Project/Area Number |
23K08747
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
板橋 淑裕 東邦大学, 医学部, 講師 (30459747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 ゆり子 東邦大学, 医学部, 講師 (40396685)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 腎移植 / エクソソーム / 自己抗原に対する自己抗体 / Banff分類 / 拒絶反応 |
Outline of Research at the Start |
臓器移植において移植臓器喪失の主な原因は慢性拒絶反応である。その機序は未だ不明であるが、臓器関連自己抗原タンパク質を含有するエクソソームが、その免疫応答を惹起する事が示唆されている。腎移植患者血清から分離されたエクソソームが腎臓関連自己抗原タンパク質や免疫調節に関与するマイクロRNAを含有することが示され、腎臓関連自己抗原に対する抗体は慢性拒絶反応を惹起する可能性がある。我々はこれまでの知見から腎移植後の慢性拒絶反応に関わる免疫応答にエクソソームが重要な役割を果たすという仮説をたてた。本研究ではヒト腎移植後の試料を用いて、この仮説を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
腎移植患者血清から分離されたエクソソームが腎臓関連自己抗原タンパク質や免疫調節に関与するマイクロRNAを含有することが示され、腎臓関連自己抗原に対する抗体は慢性拒絶反応を惹起する可能性がある。しかし、その証拠に乏しい。我々はこれまでの知見から腎移植後の慢性拒絶反応に関わる免疫応答にエクソソームが重要な役割を果たすという仮説をたてた。本研究ではヒト腎移植後の試料を用いて、この仮説を検証する。移植臓器喪失の主たる原因である慢性拒絶反応の機序解明を大きく前進させることにより、移植臓器喪失の問題解決の糸口を掴むために以下の目的を掲げた。1. ドナー特異的HLA抗原および腎臓関連自己抗原(Col-IV、FN、AT1R、Perlecan)に対する抗体発生の動態を解析し、慢性拒絶反応の発生への影響を解明する。2. ドナー特異的HLA抗原および腎臓関連自己抗原に対する抗体産生におけるエクソソームの役割を解明する。
本研究を遂行するにあたり、施設の倫理委員会の承認を得るために研究計画書を提出したが、承認が得られず、4回目の倫理委員会の審査で研究開始の承認を得ることができた。 1回の審査の結果を得るまで2か月程度の時間を要し、承認を得たのは2023年11月である。そのため、具体的な実験の開始に至っていない。 研究対象範囲である試料は200検体を数えているが、今後、実際に使える検体か否かを吟味している最中である。1.に関してはCoL-IV、FNに対する抗体の検出のためのELISAを行うにあたり、必要な備品、試薬が揃ったため、研究対象が決定した時点から順次、基礎実験を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
施設の倫理委員会の承認を得るために研究計画書を提出したが、承認が得られず、4回目の倫理委員会の審査で研究開始の承認を得ることができた。 1回の審査の結果を得るまで2か月程度の時間を要し、承認を得たのは2023年11月である。そのため、具体的な実験の開始に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
①研究対象の血清検体から自己抗原に対する自己抗体の検出をELISA法で行う。 ②血清検体からエクソソームを分離する。 ナノ粒子分析が行えないことが判明し、電子顕微鏡によるエクソソームの判定を行うことを考えている。 ③単離したエクソソームが含有するタンパクをウェスタンブロット法で分析する。
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