Project/Area Number |
23K08799
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大月 純子 岡山大学, 生殖補助医療技術教育研究センター, 准教授 (00573031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
国枝 哲夫 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (80178011)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 不育症 / 着床不全 / 胚発育不全 / 遺伝子変異 / piRNA / 卵細胞質 / 不妊 / RNF17 |
Outline of Research at the Start |
不育症患者の約60%は原因不明であり、原因解明が求められている。本研究では原因不明の不育症患者に存在する有害変異を網羅的に解析することで、遺伝子変異に起因する新たな不育原因を解明する。また、流産経験を有する体外受精反復不成功患者を対象とした網羅的遺伝子解析で見つかったpiRNA経路関連遺伝子と不育症との関連性を見出し、不妊・不育の原因となる遺伝子検査法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、1.原因不明の不育症患者に存在する有害な遺伝子変異を次世代シーケンスによる全エクソームを網羅的に解析することで、遺伝子変異に起因する新たな不育症の原因を解明すること、2.流産経験を有する体外受精反復不成功患者を対象とした網羅的遺伝子解析で見つかったpiRNA経路関連遺伝子であるRNF17と不育症との関連性を見出し、不妊・不育の原因となる遺伝子検査法を確立すること、3.ヒト卵巣内原始卵胞、一次卵胞、初期二次卵胞内のニュアージュの存在とRNF17の局在を明らかにし、ニュアージュの存在意義と役割を明らかにすることを目的としている。検体入手の困難さにもかかわらず、現時点では不育症の原因とされる複数の遺伝子の有害変異が見つかっており、これらの変異遺伝子の機能的・構造的変化をバイオインフォーマティクス手法を用い有害性を評価した。また、3割を超える不妊症および不育症患者において、piRNA経路関連遺伝子の変異が見つかっている。特にRNF17のスプライス部位変異は、コンセンサス配列のAG・GT(イントロンの開始・終了)を主に、塩基変異により生じるものであり、これによってアミノ酸配列の欠失などが引き起こされるため、レトロトランスポゾンの抑制が機能しなくなり、不妊や不育を引き起こす有害な遺伝子変異を引き起こす可能性がある。新規に見つかった変異の殆どはレアなバリアントであるため、データの蓄積と患者両親のトリオ解析が必要であり、今後は不妊治療施設の協力を得て、解析するサンプル数を増やしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
患者検体の入手が難航しており、予定の2割程度に留まっている。しかしながら、重要と思われる遺伝子の新規変異箇所が見つかっており、既存の不妊患者のデータを含め、タンパク質や原子の構造変化等、バイオインフォーマティクスな手法を用いた多角的な解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、大学病院内の患者のみならず大規模不妊施設の協力を得て不育症患者の解析検体数を増やすことにより、現状の問題点を解決する予定である。
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