Project/Area Number |
23K08877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
吉江 幹浩 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50434014)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 慢性子宮内膜炎 / マイクロバイオーム / 短鎖脂肪酸 / 栄養膜細胞の分化・融合 / 子宮内マイクロバイオーム |
Outline of Research at the Start |
子宮や膣を含む女性生殖管に存在するマイクロバイオーム(微生物叢)の異常は、(子宮内膜炎Chronic Endometritis: CE)や早産などの不妊や不育症に関連した疾患の原因となるため、その病態解明による効果的な治療と簡便な診断が切望されている。本申請では、代表的なマイクロバイオーム異常疾患である子宮内膜炎の原因微生物及びその産生代謝産物を解析することで、子宮・胎盤における不妊や不育症を招く炎症性疾患の原因因子を子宮内膜・胎盤環境への影響という観点で解明し、その責任因子を標的とした予防・治療法や早期診断マーカーを探索し、不妊・不育症の改善を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮内に存在するマイクロバイオームの異常は、子宮内膜における持続的な炎症反応により慢性子宮内膜炎(Chronic Endometritis:CE)の発症原因となる。CEは、不妊・不育症と関連しているため、その病態解明による効果的な治療と簡便な診断が切望されている。本研究では、子宮内マイクロバイオームを構成する細菌とその産生代謝物に着目し、CE発症関連因子を同定し、CE原因菌の感染によって生じる子宮内膜の環境変化を解明するとともにその責任因子を標的とした予防・治療法、さらには早期診断マーカーを探索し、不妊・不育症の改善を目指す。 子宮内マイクロバイオームの解析に関しては進行が遅れているが、子宮内及び腸内マイクロバイオーム構成細菌に含まれる酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する細菌と胎盤形成に不可欠な栄養膜細胞の分化・融合との関係について調べた。特に短鎖脂肪酸の中でも酪酸は、栄養膜細胞における絨毛性ゴナドトロピンやプロゲステロンの産生を促進すること、さらに栄養膜細胞特有の形態学的分化である細胞融合も促進することを新規細胞融合アッセイ系を用いて明らかにした。これらの知見は、細菌が産生する酪酸が妊娠時の胎盤形成過程において栄養膜細胞の分化・融合を促進し、胎盤絨毛機能を維持する重要な役割を担うことを示唆するものである。また、本年度は胎盤内環境を模倣するマクロ流体デバイスの作製も実施した。子宮内膜間質細胞においては、着床に重要な分化(脱落膜化)に対して酪酸が抑制的に作用する知見も得られており、引き続き子宮内及び腸内マイクロバイオームの異常との関連について調査している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子宮内マイクロバイオームの異常に起因する慢性子宮内膜炎の特徴解析については進行が遅れているが、細菌が産生する短鎖脂肪酸が胎盤栄養膜細胞の分化・融合に及ぼす作用に関する知見を蓄積することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
子宮内マクロバイオームの解析に加えて、細菌が産生する短鎖脂肪酸の胎盤栄養膜細胞の分化・融合への影響について栄養膜幹細胞やマクロ流体デバイスを用いて調査する。また、着床に不可欠な子宮内膜間質細胞の分化(脱落膜化)に対する作用についても検証する。
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