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分子遺伝学的解析による鼻副鼻腔粘膜上皮細胞からみた好酸球性鼻副鼻腔炎の層別化

Research Project

Project/Area Number 23K08917
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

中山 次久  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50408431)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Keywords鼻副鼻腔粘膜上皮細胞 / 好酸球性副鼻腔炎 / 粘膜上皮細胞
Outline of Research at the Start

好酸球性副鼻腔炎は、Type-2炎症に伴う好酸球浸潤が特徴であり、その分子病態としては、 外来抗原からの刺激で鼻副鼻腔粘膜上皮細胞から産生された上皮由来サイトカインを起点とする自然免疫および獲得免疫が重要な役割を果たしている。また、慢性副鼻腔炎では、様々な上皮細胞に関わるSNVsが疾患関連遺伝子として同定されていることから、上皮細胞は、遺伝因子と環境因子の両面が病態形成に重要な役割を果たしている。本研究は、慢性副鼻腔炎の上皮細胞を機能的サブタイプに層別化することで、上皮細胞から見た慢性副鼻腔炎の分子遺伝学的エンドタイプの確立を目指すものである。

Outline of Annual Research Achievements

好酸球性鼻副鼻腔炎は、遺伝因子と環境因子が複雑に絡み合って病態を形成している。環境因子として、外来抗原からの刺激に対して、上皮細胞障害を契機とした上皮由来サイトカインが産生されることで、2型自然リンパ球を中心とする自然免疫応答が、獲得免疫応答と同様にtype2炎症の誘導に重要な役割を果たしている。そこで本研究では、好酸球性鼻副鼻腔炎における鼻副鼻腔粘膜上皮細胞に注目して、SNVに代表される遺伝要因が、外来抗原による刺激時における免疫応答に影響し粘膜上皮細胞における遺伝子やタンパク質の発現量にどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的とした。
外来抗原による刺激による免疫応答を明らかにするために上皮細胞の培養系の確立すべく、手術時に採取した下鼻甲介粘膜と篩骨洞粘膜を用いて、Air-Liquid interfaceで培養を行い、代表的なtype2サイトカインであるIL-4/IL-13で刺激した。また、適切な培養系を確立するために、これまで一般的に培養に用いられている下鼻甲介粘膜と副鼻腔である篩骨洞粘膜由来の培養上皮細胞を用いた。その結果、下鼻甲介粘膜由来上皮細胞において、有意に杯細胞の増生などで篩骨洞粘膜由来細胞との間で差を認めた。このことから、慢性鼻副鼻腔炎の病態により沿った培養系としては篩骨洞粘膜由来の上皮細胞を用いるべきであることが判明した。また、SNVの検討を行うべく血液検体およびトランスクリプトーム解析を行うべく鼻副鼻腔ポリープの収集を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究遂行にあたっての検体収集は、多施設でコンソーシアムを組み順調に症例登録が進んでいる。また、上皮細胞に対して外来抗原の刺激に対する反応の検証を行うための、慢性副鼻腔炎の炎症局所であり、よりモデルとして適切な篩骨洞粘膜上皮細胞による培養系の確立できた。

Strategy for Future Research Activity

継続して検体収集を行い、血液からのDNAの抽出とSNVの同定、病的粘膜である鼻副鼻腔ポリープにおける上皮細胞と組織全体でのRNA-seqによるトランスクリプトーム解析を行う。また、in vitroの実験系を行うために篩骨洞粘膜上皮細胞のバンク化を行い、刺激下での慢性鼻副鼻腔炎の炎症局所における上皮細胞の免疫応答を明らかにする。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Unraveling the Impact of IL-4/13 Signaling Pathway in Nasal Epithelial Cells2023

    • Author(s)
      Tsuguhisa Nakayama
    • Organizer
      第62回日本鼻科学会総会・学術講演会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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