Project/Area Number |
23K08922
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
角田 篤信 順天堂大学, 医学部, 教授 (00280983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 賢 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60214748)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 外耳道 / 外耳道がん / 真菌感染 / マラセチア |
Outline of Research at the Start |
耳の穴が痒くなったり、耳垢でつまるとついつい耳をいじりたくなる。耳かきそのものが気持ちよいという方も多く存在する。昔から色々な耳かきの道具が作られているほど、耳かきはなじみの深い行為である。 耳の痒みの原因に湿疹があり、それに真菌(カビ)が影響していることが分かってきた。また耳かきが耳のがんの発生に影響していたり、膵臓がんの発生に真菌が関わることが明らかになってきた。耳に存在するカビは他の部位のカビとは性質が異なっており、耳に存在するカビががんをはじめとする耳の病気の原因となっている可能性がある。本研究では耳穴におけるカビの感染の実態と病気についての関係を調査する。
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Outline of Annual Research Achievements |
外耳道疾患のデータベース作成:外耳道内視鏡写真のストック20年分のDataから約600例の外耳道所見まで調査を進めた。外耳道扁平上皮がんについては80例、中耳扁平上皮がん、その他の悪性病変については20例まで調査を進めた。所見と疾患、病理所見との関連をピックアップした。外耳道皮膚の性状、耳垢の性状、湿疹、特に脂漏性湿疹の有無については対側についてもチェックし、患者外耳道所見Data baseの作成を進めた。外耳道疾患には外傷、先天奇形のような直接皮膚病変と関係ないものから真菌症、脂漏性湿疹、細菌感染、耳垢栓塞などの良性疾患、腫瘍病変まで多彩な病態がピックアップされた。外耳道扁平上皮がんについてはほぼ全例で健側の脂漏性湿疹が認められたが、その程度は様々であり、両側罹患例は認められなかった。この作業は膨大であり、まだ半分程度の作業段階である。 真菌培養の準備:共同研究者との打ち合わせを通じ、患者検体の保存法、搬送法についてシミュレーションを行った。ただし、適切な培地が入手できず令和6年5,6月以降にずれ込む見込みである。パラフィン切片からのDNA検出は患者検体での検討は本年度以降の予定であるが、その手順についての打ち合わせと予備テストは施行済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マラセチア専用の培地が現在日本で手に入りにくい状況であり、通常の培地では生育がうまく行かない状況が見られた。そのため、試薬等の購入も進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
マラセチアに適した培地については、入荷が遅れており、令和6年6月以降に入る見込みである。もし、うまくいかない場合は別の培地と器機での培養への変更を計画している。
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