Project/Area Number |
23K08964
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
濱本 隆夫 広島大学, 病院(医), 講師 (70448249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱 聖司 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (40397980)
辻 敏夫 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (90179995)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 嚥下 / リハビリ / 嚥下機能評価 / 磁気センサー / 嚥下音 / 嚥下障害 / リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
新たな嚥下機能検査機器としてとして「磁気センサと振動マイクを用いた嚥下機能測定機 器:SMD」が開発され、簡易的かつ非侵襲的に嚥下運動を波形としてリアルタイムに描出することが可能となった。また、新たな嚥下機能訓練法として『視覚フィードバック』を応用した嚥下機能訓練の有効性が示唆されており、リモート嚥下リハビリへの活用が模索されている。本研究では嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査・SMD検査を独自の機械学習を用いて解析し、SMDで嚥下機能を推定するアルゴリズムを構築する。また、SMDによる『視覚フィードバック』リハビリの有効性を模索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年4月から2024年3月までの期間において広島大学病院耳鼻咽喉科において嚥下機能評価を行った嚥下障害患者を対象に、嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査・「磁気センサーと振動マイクを用いた嚥下機能測定機器;SMD」での評価を行い、それぞれのデータ収集を行った。SMDで測定収集されるデータはソフトウェア解析により嚥下開始、食塊送り込み、食道通過、喉頭挙上回帰、嚥下終了のタイミングが測定される。また嚥下音解析からは喉頭蓋閉鎖音、摂食物通過音、喉頭蓋開大音が収集される。これまでおよそ30症例で検査データ収集が行われ、現在SMDで収集されたデータと嚥下造影検査の動画解析で検出したデータとの相互性について統計解析を行っている。 実際にSMDを用いた嚥下運動や嚥下音のデータ収集を行うとSMD装着の具合や摂食物の形態、量などにより検出困難な場合や収集されるデータに多少のばらつきが生じることが分かり、研究分担者や機器開発者と適宜調整検討を行っている。 また、化学放射線療法を受ける頭頸部がん患者では治療中の喉頭感覚低下は必発であり、治療中の誤嚥防止を目的とした「息こらえ嚥下」、「嚥下後の咳払い」練習を行っている。化学放射線療法をうける頭頸部がん患者は治療中に連日嚥下リハビリを行っており、これら症例を対象にSMDを用いた嚥下リハビリ、特に嚥下後咳払いを中心とした誤嚥防止リハビリを試行した。口頭指示のみで行う場合に比較し、SMDを装着し喉頭の動きと嚥下音発生のタイミングを見計らいながらの訓練を行う場合ではSMD検出画面を明示することによるvisual feedbackがある方が訓練の習得が早まることが分かった。 今後はSMDデータとその他嚥下機能評価で得られるデータ集積を継続し、収集データを機械学習にて解析する予定である。また、合わせて実臨床のリハビリでの有効活用の方法を模索する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
嚥下機能障害を主訴に嚥下機能評価を行う症例は比較的多く、SMDを用いた嚥下機能評価データ集積が行われている。また、頭頸部癌に対して化学放射線療法を行う入院患者が多く、嚥下リハビリ介入の症例も多いことからSMDを用いたリハビリ実施の機会が多く、有効活用の方法模索が行いやすい状況にある。ただし、より多くの症例集積が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
より多くの症例でSMDを用いた嚥下機能評価を行い、嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査で解析されるデータとの相互性について検討する。このため、嚥下機能評価時のデータ収集を行う人員として研究分担者を増員する予定である。 SMDでのデータ収集の再現性を改善するための機器開発やソフトウェアの調整等を研究分担者、機器開発者と連携をとり行っていく予定である。合わせて嚥下リハビリで使用する上での改善点についても検討を重ねていく予定である。
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