Project/Area Number |
23K08974
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
海老原 央 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50892824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大村 和弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90599713)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 悪性転化 / 病理学的悪性度 |
Outline of Research at the Start |
良性腫瘍である鼻副鼻腔内反性乳頭腫は、悪性転化する疾患の一つとして注目され、扁平上皮癌を初めとした悪性腫瘍への転化は約20%程度占めることが報告されている。しかし、その悪性転化機序について、未だに解明されていない。また、基本的治療法は外科的切除とされるが、施設ごとに外科手術の方法が統一されていないのが現状である。 本研究は、病理形態学的手法を用いて、組織切片上の良性腫瘍、前癌形態、および悪性転化した悪性腫瘍をそれぞれ可視化して、病理形態学に基づき遺伝子解析を行った結果から、扁平上皮癌への悪性転化機序を解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
鼻副鼻腔内反性乳頭腫は扁平上皮癌をはじめとした悪性腫瘍に転化する特徴を持つ。治療は基本的に外科的治療である。腫瘍基部を明視下に置き、基部を切除後に基部の骨までドリリングすることで 腫瘍再発率が低下したとの報告がされて以降、腫瘍基部の処置徹底が重視されてきた。しかし腫瘍基部以外の手術方法については現在のところ統一されていない。鼻副鼻腔内反性乳頭腫は上顎洞を始めとした鼻副鼻腔を占拠するまで増大する症例も多く、内視鏡下で一塊切除するには高い技術を要するため、術前診断が良性の場合、腫瘍基部以外はパワーデバイスなどを用いた分割切除を行い、腫瘍の基部のみを病理標本として提出する場合も多い。腫瘍が分割切除され断片化することで、後方視的に腫瘍の悪性度や悪性転化部位の評価を行うことは困難であり、悪性転化機序の解明はいまだにされていない。しかし当院では独自開発した手術技術を駆使して高い確率での一塊切除が可能である。その強みを活かして、一塊切除した悪性転化検体を評価することで、同一個体内での正確な解剖学的部位評価のもと増殖能や細胞異形成、HPV感染などの病理学的変化と、遺伝子変異などの遺伝子レベルでの変化を解析することを目的としている。当施設は鼻腔腫瘍の症例数が日本で最も多いため、希少癌で検体採取が困難な鼻副鼻腔内反性乳頭腫由来扁平上皮癌であるが、これまでに手術を行った症例で病理標本を作成、その病理学的変化を評価する段階まで研究を推し進めることができている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
内反性乳頭腫由来の扁平上皮癌症例は日本で最も症例数の多い当院においても年間で数例にとどまるが、これまでに当院にて一塊切除し得た内反性乳頭腫由来の扁平上皮癌症例の標本を病理部医師とともに作成することができた。また、それらの腫瘍全体の病理学的な評価までは行うことができている。今後の遺伝子解析に向けておおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はすでに作成した病理標本を、外部業者にも一部委託しつつ、その病理学的特性をそのままに遺伝子解析を進める予定である。
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