Project/Area Number |
23K09009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56060:Ophthalmology-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山城 健児 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (80399617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 わか 高知大学, 医学部, 特任助教 (40761705)
岸本 達真 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (60783751)
福田 憲 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (70335751)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | HUVEC / ARPE19 / VEGF / CCDC102A / CCDC102B / IL1 / IL6 / IL8 / 病的近視 |
Outline of Research at the Start |
近年、世界中で増加している病的近視の中でも網脈絡膜萎縮は日本の失明原因の1位である。近視の発症機序に関しては研究が数多く行われているが、 近視性網脈絡膜萎縮の発症機序に関する研究はほとんど行われていない。本研究代表者は 2018年にゲノムワイド関連解析の手法を用いて近視性網脈絡膜萎縮の発症にCCDC102B遺伝子の多型が関与していることを発見した。本研究では、まずCCDC102Bの発現部位を確認し、さらにこれまでに近視の発症に関わると考えられてきた因子の影響によるCCDC102Bの 発現変化を定量することで、CCDC102Bの機能解析のための足がかりとしたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
human umbilical vein endothelial cells (HUVEC) を培養し、VEGF刺激によるCCDC102A、CCDC102B、IL6、IL8の発現変化を定量評価した。3h刺激後にはCCDC102AとIL-6のmRNA発現は有意に上昇したが、CCDC102Bの発現は上昇しなかった。6hVEGF刺激後には、Control群と比較してIL-6,IL-8,IL-1αなどの炎症性サイトカインの発現が上昇し、CCDC102Bの遺伝子発現も上昇した。 次に、ARPE19を用いて同様の研究を行った。VEGFで3h刺激をしても顕著な遺伝子発現の上昇はみられなかったが、6hのVEGF刺激後には、Control群と比較してCCDC102Bの発現が有意に上昇した。 なお本研究の目的はCCDC102Bの変化を評価することであるが、齧歯類にはCCDC102Bが発現していないことから、齧歯類にも発現しているCCDC102Aについても評価することとした。また、CCDC102Bの発現については既報が少ないことから、他のサイトカインの発現変化との関連を確認するために、まず炎症性サイトカインであるIL1、IL6、IL8の発現変化も同様に評価することとした。 HUVECとARPE19とでは発現変化のパターンに違いが認められたことから、本研究を進めることで、CCDC102Bがどの細胞で強度近視眼におけるブドウ種形成に関わっているのかが明らかにできる可能性が高まったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種細胞の購入、培養を順調に進めており、PCR等の研究結果も順調に揃いつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、ウエスタンブロットや免疫染色により、タンパクの発現を定量評価していく予定である。また、網膜血管内皮細胞、脈絡膜線維芽細胞、強膜線維芽細胞なども購入済みであり、培養を開始し、同様の研究を進めていく予定である。
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