Project/Area Number |
23K09071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56060:Ophthalmology-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
盛 秀嗣 関西医科大学, 医学部, 講師 (50802948)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | LTBP-2 / LTBP-4 / fibrillar-1 / fibulin-5 / 弾性線維 / 加齢 / 落屑症候群 / LTBP2 / 細胞外マトリックス / ミクロフィブリル |
Outline of Research at the Start |
落屑症候群 (pseudoexfoliation syndrome: PEX)は加齢により生じる疾患で、著明な高眼圧を呈 する続発性緑内障および水晶体を支持する毛様小帯の脆弱化もしくは断裂を生じる。PEXは 加齢性弾性線維性疾患とされているが、これまでにPEXについての基礎研究は本学薬理学・ 眼科学講座を含め数報しか存在しない。本研究では、毛様小帯の主成分であるミクロフィブ リル形成に大きく寄与するLTBP (Latent Transforming Growth Factor Gene)2遺伝子に着目し、 以下を研究目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
マウスのチン氏帯の組成を免疫染色で蛋白構成を調べると、通常の弾性線維とは異なり、fibulin-5が存在しないことがわかった。チン氏帯の主成分は免疫染色でfibrillin-1であることが判明し、その補助的役割をしているのがLTBP-2,4であることがわかった。緑内障の中でも、難治性とされる落屑緑内障はチン氏帯が経年劣化が落屑物質として緑内障を生じるとされているが、現在なお病態の完全解明はなされていない。そこで、本研究は、薬理学教室との共同研究でLTBP KOマウスを有し、弾性線維の劣化を生じやすいマウスにさまざまな外的刺激を加えることで、落屑症候群モデルマウス作成を試みている。落屑症候群は、紫外線や加齢などが原因ではないかとされていることから、本研究でもwildおよびLTBP KOマウスにUV照射や加齢させ、落屑症候群を生じるか細隙灯検査や、免疫染色によるfibriilin-1染色によるチン氏帯本数に有意差が生じるが検討しているが、LTBP KOマウスとwildマウスには大きな差はあるが、上記のような外的刺激を加えても有意な減少差は認められていない。加齢と言っても、まだ1-2年程度であり、あと1年は加齢させ、老齢マウスを増やすことが重要と考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績にも記載したように、現在は外的刺激のやり方がまだうまく進んでいないと考える。UV照射時間が短いことや老齢マウスの作成が思っていたより難しい(特にKOマウスはwildと比較して早くに死んでしまう傾向にある)。 一方で、マウスの眼圧測定は人間でも使用されているiCAREにて代用はできると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
LTBP KOマウス内でも2KOは水晶体亜脱臼を生じやすいことから、チン氏帯が減少し水晶体の支持に脆弱性をもたらしていることがわかるが、一方で、落屑物質の確認はできなかった。KOマウスであることから先天的にチン氏帯本数が少ないことから、KOマウスそのものから落雪症候群は生じ難いと推測される。やはり外的刺激が重要であろう。キーワードはやはりUV照射と加齢である。その両者をさらに進める、つまり超老齢マウスおよびUV照射時間を長くするなどして、臨床に近い落雪症候群モデルマウスの作成を試みる。
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