Project/Area Number |
23K09110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56070:Plastic and reconstructive surgery-related
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
久保 諭 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 形成外科, 助教 (90850553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 隆一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 形成外科, 教授 (00531112)
平沢 壮 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 医用工学, 助教 (60583086)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 光音響 / リンパ浮腫 / インドシアニングリーン |
Outline of Research at the Start |
蛍光リンパ管造影はリアルタイムにリンパ管の走行を確認できるが,高度のリンパ浮腫では皮膚への蛍光剤の逆流により,その走行の確認が困難となる。それを克服する方法として光音響によるリンパ管イメージングと高周波プローブによる超音波検査が開発されているが,前者も完全には皮膚への蛍光剤の逆流の影響を排除できないこと,後者は検者の技量に左右されることが問題である。本研究では上記に示した超音波検査と光音響リンパ管イメージングを重ねることにより,皮膚への蛍光剤の逆流の影響に左右されず,リンパ管の走行の確認が可能となる新たな検査を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
四肢リンパ浮腫に対する外科治療の主流となるものはリンパ管静脈吻合術であるが,確実なリンパ管静脈吻合術を行うためには術前のリンパ管の走行の把握が重要である。現時点で臨床において用いられている方法はリンパシンチグラフィと蛍光リンパ管造影である。しかしリンパシンチグラフィはリンパ浮腫の程度の検査であり,単独でリンパ管の走行を確認するのは不可能である。また蛍光リンパ管造影はリアルタイムにリンパ管の走行を確認できる一方,高度のリンパ浮腫では皮膚への蛍光剤の逆流により,その走行の確認が困難となる。それを克服する方法として光音響によるリンパ管イメージングと高周波プローブによる超音波検査が開発されているが,前者も完全には皮膚への蛍光剤の逆流の影響を排除できないこと,後者は検者の技量に左右されることが問題である。 本研究では上記に示した超音波検査と光音響リンパ管イメージングを重ねることにより,皮膚への蛍光剤の逆流の影響に左右されず,リンパ管の走行の確認が可能となる新たな検査を開発することを目的とする。 ウサギ耳介におけるリンパ浮腫モデル作成はすでに多く報告されている。しかしながら,いずれの方法も作成できるリンパ浮腫の程度は一様ではない。本研究の最も大きなテーマはリンパ浮腫でおこる皮膚への蛍光剤の逆流下のリンパ管の走行が確認できる超音波併用光音響イメージングの開発である。そのためにはその趣旨に合ったリンパ浮腫モデルを作成することが必要である。過去のリンパ浮腫作成方法に準じ,ウサギ耳介尾側の中央の動静脈周囲に認めるリンパ管を顕微鏡下に除去し、耳介軟骨とその他の動静脈を切除することで,蛍光リンパ管造影で皮膚への蛍光剤の逆流をほぼ安定的に確認できるリンパ浮腫モデルの作成を行っている。現時点では同様の耳介処理を行い、浮腫の程度が安定してきており,現在サンプル数を重ねて適切な浮腫モデルの開発を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
過去のリンパ浮腫作成方法に準じ,ウサギ耳介尾側の中央の動静脈周囲に認めるリンパ管を顕微鏡下に除去し、耳介軟骨とその他の動静脈を切除することで,蛍光リンパ管造影で皮膚への蛍光剤の逆流をほぼ安定的に確認できるリンパ浮腫モデルの作成が可能となっている。そのリンパ浮腫を作成したウサギ耳介で病理組織標本を作成し、耳介の厚みの増加とリンパ管の拡張を確認した。 また小動物の小さなリンパ管を視覚化できる高周波リニアアレイセンサーを備えた光音響イメージングを開発し、これを用いてウサギ耳介のリンパ浮腫モデルのリンパ管の画像化を試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
ウサギ耳介に作成した皮膚への蛍光剤の逆流を確認できるリンパ浮腫モデルに対し、超音波併用光音響イメージングを用いて、皮膚への蛍光剤の逆流下のウサギ耳介のリンパ管を画像化する。また病理組織標本を作成し、免疫染色でリンパ管の同定を行い、超音波併用光音響イメージングを用いて画像化したリンパ管と比較検討する。
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