Project/Area Number |
23K09190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
井上 和穂 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (60779403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掘江 卓 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50579993)
冨士谷 盛興 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60190055)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | Er:YAGレーザー / サブアブレーティブ照射 / 1ステップボンディングシステム / ポリ酸レジン系ボンディング材 / MDP |
Outline of Research at the Start |
低出力でEr:YAGレーザー照射した象牙質に生成した変性層により低下したレジンの接着性を,サブアブレーティブ照射(ボンディング材塗布,エア乾燥後に行う,蒸散手前の低いエネルギーでの照射)による変性層強化と靭性の高い接着性モノマーにより回復させる1ステップボンディングシステムを新規開発することを目的とする。ボンド塗布後のサブアブレーティブ照射による含浸水分の特異的蒸散とモノマーの重合性向上で変性層の強化を図り,MDPとジカルボン酸モノマーベースにガラス・架橋結合強化型ポリアクリル酸系モノマーを配合し靭性の高いポリ酸レジン系ボンディング材の新規開発の2つの独創的なアプローチを行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
フィラー分散型あるいはPICN型の2種のCAD/CAM用コンポジットレジン(CAD/CAMレジン)平坦面を用い、接着前処理としてのCAD/CAMレジンへの痛みの感じない低い出力でのEr:YAGレーザー照射(50 mJ)、あるいはユニバーサルボンディング材へのサブアブレーティブ照射(30 mJ)がコンポジットレジンとの接着強さに及ぼす影響について検討した。その結果、 1.フィラー分散型のCAD/CAMレジンにおいて、接着前処理としてEr:YAGレーザー照射を施すことにより接着前処置を施さなかった場合と比較して有意に高いレジンの接着強さを得たが、エアーアブレージョン処理を施した場合に比較すると有意に低かった。また、レーザー処理面に塗布したユニバーサルボンディング材に対しサブアブレーティブ照射を施したときの接着強さは、接着前処理を施さなかった場合と同程度であり、エアーアブレージョン処理やEr:YAGレーザーによる接着前処理のみの場合よりも低かった。 2.PICN構造のCAD/CAMレジンにおいて、接着処理の相違(接着前処理なし、エアーアブレージョンによる接着前処理、 Er:YAGレーザー照射による接着前処理、Er:YAGレーザーによるボンディング材塗布面へのサブアブレーティブ照射)によるレジンの接着強さに有意な差異は認められなかった。 以上のことから、本研究の条件下ではCAD/CAMレジンおよびユニバーサルボンディング材への低出力Er:YAGレーザー照射がコンポジットレジンの接着性に及ぼす影響は、CAD/CAMレジンの種類によって異なることが明らかとなった。 今後はさらに、象牙質平坦面を用いてユニバーサルボンディング材へのEr:YAGレーザーによるサブアブレーティブを施した場合のレジン接着性を検討し、サブアブレーティブ照射による接着性強化について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度の研究においては、その計画を本科研費の採択内定前からスタートしていたため、内定後もスムーズに進めることができた。 なお、研究代表者の産休育休と研究分担者の不在が重なる次年度の令和6年度は本研究課題を中断することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
象牙質に比しレジン接着の機序がシンプルであるCAD/CAM用コンポジットレジン面を用いてユニバーサルボンディング材へのEr:YAGレーザーによるアブレーティブ照射を施し、そのレジン接着強さを検討したところ、本実験の条件下においてアブレーティブ照射による接着強さの向上は認めなかった。したがって、サブアブレーティブ照射による含浸水分の特異的蒸散やモノマーの重合性向上に関しては期待していた効果を得ることが難しい可能性が考えられた。 しかしながら、象牙質面においてはサブアブレーティブ照射によるボンディングレジンの浸透性向上等や物性強化が期待できる可能性があり、このような観点を中心としてレジン接着性の向上効果について検討する予定である。
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