歯の整列と歯周組織再生の同時確立に挑むメカノバイオリジェネレーション法の基盤確立
Project/Area Number |
23K09217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57040:Regenerative dentistry and dental engineering-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
白方 良典 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
末廣 史雄 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40524781)
中村 利明 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60381183)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 歯周組織再生療法 / 生理活性物質 / 骨移植材 / 骨内欠損 / 病的歯の移動 / 矯正力 / 歯周組織再生 / 歯列不正 / 生体材料 / メカニカルストレス |
Outline of Research at the Start |
これまで歯周炎により失われた歯周組織を再生すべく様々なアプローチが試みられているが未だ確定的なものはない。さらに歯周炎罹患者では歯周組織の破壊だけでなく歯の病的移動が多く認められるため、歯周組織の長期安定や口腔機能の維持・審美性の回復を確実に行うには適切な歯周組織再生療法と矯正治療が共に必要である。そこで本研究では、生理活性物質とメカニカルストレスの歯周組織再生効果を選択的かつ効率的に応用するメカノバイオリジェネレーション法により歯の整列・骨欠損の解消とさらなる歯周組織再生を同時に確立する新規アプローチの学術的基盤構築とその臨床応用を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
中等度・重度歯周炎患者では歯周組織の破壊だけでなく歯の病的移動が認められることが少なくないため、歯周組織の長期安定や口腔機能の維持・審美性の回復を確実に行うには適切な歯周組織再生療法と矯正治療が共に必要である。そこで本研究では、歯の整列・骨欠損の解消とさらなる歯周組織再生を同時に確立する新規アプローチの学術的基盤構築とその臨床応用を目指すことを目的に研究計画を立案した。具体的には生理活性物質とメカニカルストレス(MS)の歯周組織再生効果を選択的かつ効率的に応用するメカノバイオリジェネレーションの確立を目指す。 まず初年度は生理活性物質の新規候補としてIn virto試験で抗炎症作用および歯周組織関連細胞の増殖・分化を促すと報告のある架橋型ヒアルロン酸ゲル(HyA)に着目しビーグル犬の下顎両側第2,第4前歯に実験的歯周炎を惹起した後、片側にはSRPの後、HyAを応用(実験群)し、対側にはSRPのみ(対照群)を施術し8週後の歯周組織像を観察した。その結果、実験群においては有意に歯周組織再生(新付着、新生骨形成)が認められ、先行研究で用いた塩基性線維芽細胞増殖因子、エナメルマトリックスデリバテイブと同等の結果が得られた。また、MSとしての矯正力が骨縁下欠損に及ぼす影響と歯の移動モデルの確立のための予備実験としてイヌ両側下顎第2前臼歯近心に1壁性骨欠損を作製後、犬歯を固定源に近心への牽引モデルにて歯の移動と骨欠損形態の変化を評価した。その結果、歯根面側では束状骨の形成が認められたが既存骨頂は吸収し歯の傾斜移動を認めた。しかしながら、観察期間早期(2週)で装置の脱離が多く認められ評価が困難であった。以上の知見から既存骨側に骨形成能が高い生理活性物質と骨移植材を用い既存骨吸収・歯の傾斜移動を抑制することが重要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究課題の目的が臨床病態に類似したモデルで評価することが目的であり、イヌを用いたIn vivo評価を主体に進めているが、実験動物および飼育管理費が急激に高騰したことと、適切な評価に必要となる月齢の動物の確保ができず継続的に速やかな実験の実施が困難となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の着想に至るこれまでの先行研究は実験動物にイヌを用いており、所見の比較評価の点からも、極力、規格性を保つため動物種を変えずに継続したいところであるが、動物の確保が困難となると考えられた時点で比較的、納入コスト、供給性の高いラットに切り替え研究目的が達成可能な実験モデルに変更を行うこととする。またIn vitro試験を並行して進める予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(14 results)