Project/Area Number |
23K09260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
平井 真也 鶴見大学, 歯学部, 助教 (20339815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 匠 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20267537)
井川 知子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70552389)
木原 琢也 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (50796399)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | CAD/CAM / 3Dスキャナー / 咬合の高さ / 下顎運動 / 咬合採得 / CAD/CAMシステム / 咬合高さ / 補綴装置設計 / クラウン |
Outline of Research at the Start |
「静的・動的咬合データを応用した補綴装置の咬合高さ最適化システムの開発」において、咬頭嵌合位における静的な咬合状態のデジタル化、下顎運動を含む動的な咬合状態のデジタル化の精度を明らかとし、これらのデータを補綴装置の咬合面形態の設計に反映させるシステムの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
歯科治療において補綴装置の咬合は低いと再製作となり、高い場合は咬合調整を行っている。咀嚼能力を回復するためには可能な限り咬合調整量を少なくして、ワックスアップにて再現した咬合面形態を再現することが重要であるが、特にCAD/CAMシステムにおいてはブラックボックスである部分が多く、咬合高さを含む製作精度が曖昧となっていることが現状である。そのため、本研究を遂行するため開発した咬合の高さを1 μm単位で評価可能な高性能高さ測定咬合器を用いて、CAD/CAMパラメータが補綴装置製作の精度に与える影響を明らかにし、下顎運動を用いた補綴装置の咬合面設計を可能とするシステム開発とその臨床応用を目的とする。 2023年度はデジタル咬合採得の咬合高さに関する精度評価を実施した。スキャンプロセスにおける上下歯列の重ね合わせが咬合高さに主に影響していると考え、3Dスキャナーによる違い、上下歯列の位置合わせ方法による違いについて従来法と比較した。対象は咬合器装着した上下歯列石膏模型で10mm球を6つ装着したものとし、CAD/CAM法では、咬合時の頬側のスキャンにより上下歯列の3Dモデルを重ね合わせた。3DラボスキャナーはD900(3Shape)とし、口腔内スキャナーはTRIOS3(3Shape),CS3600(Trophy)とした。コントロールは、接触式三次元計測装置(MICROCORD FN503, Mitsutoyo)を用いて取得した三次元座標値および球間距離とした。D900を用いて取得した三次元モデルが最も確度および精度が高く、TRIOS3、CS3600の順に上下歯列間の距離は誤差が大きくなる結果が認められた。これらの結果は製作される補綴装置の咬合高さにも影響を及ぼす可能性があることを示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2023年度はデジタル咬合採得の咬合高さに関する精度評価をを進めるため、歯列のデジタル化とデジタル咬合採得による精度への影響に関する評価を行った。次年度に行う下顎運動を用いた咬合面形態の再現方法の開発を円滑に行うための基盤となるデータを取得することができたため、順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も計画通り、CAD/CAMパラメータが補綴装置製作の精度に与える影響を明らかにし、下顎運動を用いた補綴装置の咬合面設計を可能とするシステム開発をする研究を進めていく予定である。具体的には下顎運動データから、機能的な咬合平面を算出すると同時に、機能面となるデジタルFGP(Functional Generated Path)を用いて咬合面形態を設計する。CADソフトウェア上で歯冠形態を欠損歯列に合わせた後に、動的な対合歯の動きを歯冠形態から削除することにより偏心運動における干渉を避けたクラウンを設計する。
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