Project/Area Number |
23K09287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白井 未來 (斎藤) 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80754613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤田 章人 北海道大学, 大学病院, 講師 (70466465)
本間 あや 北海道大学, 大学病院, 助教 (70547653)
三上 紗季 北海道大学, 大学病院, 助教 (70704477)
山口 泰彦 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90200617)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 筋電図 / PSG検査 / 咀嚼筋筋電図 |
Outline of Research at the Start |
現在歯科で行われている閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の口腔内装置(OA)の治療において,治療中の患者の呼吸状態の確認法は問診程度であり,治療効果の把握が十分とは言い難い.歯科においても簡単にスクリーニング出来る仕組みを作る事で,OA製作の確実性が向上するとともに,経過観察時に効果が持続していない場合の医科紹介の機会を増やすことが可能となる.本研究ではOA使用中のOSAS患者を対象とし,携帯型睡眠ポリグラフと携帯型筋電計で測定を行いOSAS発現時やOA使用時の咀嚼筋筋電図の形態的特徴を検証することにより筋電図波形から無呼吸発作の発現を予測し,OAの効果を評価する方法への展開を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は睡眠時無呼吸用口腔内装置(OA)使用中の睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者を対象とし,携帯型睡眠ポリグラフと携帯型筋電計で測定を行いOSAS発現時やOA使用時の咀嚼筋筋電図の形態的特徴を検証することである.そして,その形状や出現リズムの特徴を活用して筋電図波形から無呼吸発作の発現を予測し,OAの効果を評価する方法への展開を目指している.令和5年度は外来診療で10名程度の新規OSAS患者を診察しOAを作製した.またすでにOA使用患者の診察も継続して行っている.医科との連携により被験者としてのOSAS患者を募る体制はととのっており,OA作製の手順の獲得や被験者候補の蓄積は行うことが出来ている.また,睡眠時ブラキシズム患者対象ではあるが携帯型筋電計による咀嚼筋筋電図測定も行った.携帯型筋電計(ウエアラブル筋電計:株式会社ジーシー)は当研究室がメーカーと共同開発し,睡眠時や覚醒時の筋電図関する測定や研究をこれまで多く行ってきているため,自宅での咬筋筋活動の測定手技・データ収集・波形解析の能力や体制は整っている.病院内で患者を被験者として研究を行うために必要な倫理申請書を作製し承認を得た.携帯型睡眠時ポリグラフ検査機器スリーププロファイラーPSG2(アイ・エム・アイ)を購入し予備測定を行う予定であったが,一部の機器の部品のリコールがあり販売が一時停止しているためいまだ入手できていない.現在,販売元企業との打ち合わせにより入手方法を検討している段階である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
睡眠時無呼吸症候群の被験者となる患者数は一定数得られておりOAも作成済みである.また,倫理審査も通過しある程度の研究準備は整っている.携帯型睡眠時ポリグラフ検査機器の購入は今年度中には可能となる予定である.また,もし不可能である場合は都度レンタルによる測定も検討している.睡眠ポリグラフ検査が可能となれば予備データ測定やデータの重ね合わせや解析を進めてゆく必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
1.データの収集・処理 携帯型睡眠時ポリグラフ検査機器を購入しデータ収集を行う.対象は北海道大学病院歯科に通院中の医科の診断・紹介のもとOSASと診断されOA治療受ける予定・受けている患者とする.得られたPSG検査データをもとに睡眠解析を行う.筋電図データを自動解析ソフトを用いAASM2005の基準に従い分類し睡眠時ブラキシズムとその他の咀嚼筋活動(嚥下,体動に伴うもの等)について分析を行う. 2.筋電図検査とPSG検査データの比較・検証 筋電図検査結果とPSG検査による無呼吸発作を比較し,無呼吸発作発現時の筋電図の特徴(波形持続時間・振幅の分布域・発現周期の規則性など)OA装着時・非装着時の違いを把握する.その結果に基づき筋電図からOSASをスクリーニングすることが可能かを検証する.
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